フィリピン海外移住の費用【物価安】=【生活費が安い】だと思ってます?
先日、ブログとメルマガの読者さんからこんな質問をいただきました。
『フィリピンでの生活費ってどれくらいでしょう?』
「フィリピンに移住」って考えたときにおそらく一番最初に考えるのが『お金(予算)』だと思います。
やっぱりお金は大事。予算が出来なきゃ決算(行動)できませんよね?
しかし、「いくらかかるか」というのは人それぞれなんで一概には言えません。
ただそれじゃあおよその計画もできないでしょうから、私なりにまとめてみました。
老後は年金でフィリピン移住生活。生活の費用は安い?
フィリピンは日本より『物価が安い』と言われます。
ではどのくらい違うのか?何によって違ってくるか?
- フィリピンのどこに住むか?
- 家族構成は?
- 時々日本へ帰る?
- 医療費は?
- フィリピンに家族がいる場合、援助する?しない?
…要因によってさまざま変わるわけですが、私が思う最大の要因は、
『どのレベル(生活水準)で生活するか』だと思います。
フィリピンの電気代は日本並み。
エアコンを使い過ぎれば1万円/月なんてすぐ掛かっちゃいます。
フィリピンでの生活において
- 日本と同じ食事
- 日本と同じ衛生環境
- 日本と同じ医療
- 日本と同レベルのリスクヘッジ(保険や安全への配慮)
を維持しようとすれば間違いなく日本で生活するよりお金がかかります。
「フィリピンは物価が安い」とよく言います。
フィリピンの物価については下記記事に詳しく書きました。
結局「モノ」でも「人(サービス)」でも
安かろう悪かろうなのです。
特に「モノ」を良く買う方は注意。
フィリピンの食べ物は安いです。しかし建材でも家財品でも嗜好品でも、
安い「モノ」は大体C国製の安物です。
- 壊れます。長持ちしません。
- 安全への配慮がありません。
- 使い勝手が悪かったりします。
ちゃんとした立派なモノを買えば日本と変わりません。
壊れまくる我が家の安物扇風機。2年で4回の修理。
現在もまだ動いてます。
ちょっと考えればわかりますよね?
今の世の中ヒト、モノ、カネ、なんでも世界中を巡っているわけですから、安くてよいモノがあればそれは日本にもあるわけです。
フィリピンは安物ばっかりだから「物価が安い」と感じるわけです。
電気代は日本並み(庶民は少ない家電で生活してる)だし、
ガソリンも日本よりちょっと安いくらい。
私は食べ物以外の物価が『安い』とは思いません。
ネガティブに書きましたが、逆に『フィリピン人並みの生活レベル』で生活すれば生活費はかなり安上がり。
何しろ平均の所得水準が日本の1/8。そのお金で人々は生活しているのだから。
- フィリピン人並みの食事
- フィリピン人並みの衛生環境
- フィリピン人並みの医療
- フィリピン人並みのレベルのリスクヘッジ(保険や安全への配慮)
- フィリピン人並みにモノを買わない
- その他
このレベル(ないし近いレベル)で生活して初めて『物価が安い』と感じることができるでしょう。
いきなり全てをフィリピン人レベルにすることはできないでしょうから、すべて選択&妥協、あとは『慣れ』です。
『妥協』を見い出せず、『慣れ』ようとしない日本人にはフィリピンの物価の恩恵はありません。
移住後のライフワークバランスというかライフスタイルも併せて考えてみましょう
前項ではフィリピンでお金をかけずに生活するために『生活の質を落とす』的な話をしました。
他の手段で移住後の生活費を抑える方法を考えてみましょう。
私は日本にいたころに比べると圧倒的に拘束時間が短い(仕事してる時間が少ない)ので、
自宅や自分の所有するアパート、家電品などの修理を可能な限り自分でやってます。
ただし、フィリピンは人件費が非常に安い。(詳しくは物価の記事参照)
人に頼んでも手間だけなら安く上がるので経済的メリットは少ないかも…
例えば日本の田舎で暮らすように、自給自足に近い生活スタイルってのもいいですよね。
おそらくは日本にいる頃よりは時間が多くあると思います。
というか、多くの人が『ヒマ』を持て余します。
- 自分で野菜を育てたり
- 鶏を飼育してみたり
- 自炊で漬物などの総菜を作るとか
中でも『食事(日本食)』に手間と時間をかけるのは有効かな?と思います。
フィリピンで日本食は高くつきます。
自炊したり食料調達を工夫することで生活が充実しますし、食費をおさえることもできて一石二鳥。
日本食は高いので自炊を中心にしてます。マーボー丼、そうめん、カレー、納豆ごはん。
全て自宅にて。
知り合いのご隠居の先輩が上手にやっています。
収入は年金のみ。自炊でほぼすべて日本食。
それでも食費は1か月で1万ペソ(2万円ちょい)掛からないそうです。
俗世間から離れた隠遁スローライフと見せかけて、
浮かせたお金は若い女の子に貢いでるらしい…
なんとも素敵な生きざま。(笑)
参考記事
はたまた出張や駐在で日本からやってくる人は忙しいでしょう。
日本水準の賃金で働いてる人にとっては上記は非効率な話です。
メイドさんを雇うなど、『フィリピンの低賃金のメリット』を最大限活用しましょう。
メイドさん関連記事
スモールビジネスに注意! 真剣にやる覚悟が無いならやらぬが吉。
手軽なスモールビジネス代表、サリサリストア。
規模や利益が知れているので、可能な限り少ない初期投資でやらないと利益どころか投資回収すらできません。
家族や親せき、知人から「スモールビジネス」のお誘いがあるかもしれませんが、気を付けましょう。
サリサリストア、飲料水の販売、洗車屋、トレーニングジムやらコインランドリー…
例を挙げたらきりがありませんが、これらのビジネスはお金があれば『フィリピン人でもできる』という事を忘れないでください。
うまくいく例もあると思います。しかし近所で景気の良い話を聞きつけたフィリピン人すぐマネしたがります。
あっという間に競合が増えて、経営が不安定に…
つまり、失敗するリスクが高いという事。
成功している人は多くの参入者の中から勝ち残った人かもしれません。
どうしてもやってみたいという人にアドバイス。
- 初期投資は可能な限り少なく。常に撤退の事を考えておく。
サリサリストアの冷蔵庫を新品で揃えたりしない事。すべて中古で揃えるくらいのノウハウがないなら投資回収すらできません。
立派な建物を建てるようなビジネスなら堅実な投資回収計画を。
- うまくいけばすぐマネされます。
そうなった時、勝ち残れるだけの独自性や高い管理能力、資金力、政治力など『マネできない要素』が無ければ生き残れません。
- 間違ってもスモールビジネスで「生活費を賄う」とか「生活の資金を投資する」ということをしない。
スモールビジネスは余剰資金で。常にリスクを考えておく。
- フィリピンでは「人のマネージメント」が課題
「サボる」「辞める」「遅れる」「盗む」…身内だからといって関係ありません。
安易に身内にお任せするのも危険。ご自身で管理することも必要。
何かあった時にカバーするのはあなたです。
これらの管理が完璧にできれば私からアドバイスすることは何もありません。
フィリピンでビジネスをするには「特有の難しさ」があると思います。
本腰を入れて多くのロスや失敗(勉強代)を見込んで取り組まないと失敗する可能性大。
この件は改めて別記事を書こうと思います。
フィリピン特有の不安要素「身内への援助」
フィリピンあるあるのひとつ、『親戚からの援助の要求』。
この件は結婚に関する記事に詳しく書いてます。
移住前からこの問題を抱えている方も多いかと思います。
しかし親戚との距離が近くなった分、更に難しい問題になります。
対応として、
- 全く援助しない(実際こういう方もいます)
- 援助する相手、内容などによって援助するかしないか、あるいは一部援助するとか選択
など、スタンスをビシッとしておかないとここからお金がズルズルと流れていきます…
スモールビジネスと同じく「余剰資金」で援助するなど、ご自身で対策を。
これらの判断はフィリピンのことがわかってくるまでは相方(奥様)の意見も取り入れるべきかもしれません。
しかしすべて身内任せにしておくのはちょっとコワいですね…
初期投資は控えるべし!撤退前提のプラン作り!最初の内は費用がかさみます…
移住して初めのうちはどこで何を買った良いかも分からないでしょうから、知らなかったがために高い買い物をしてしまうなど
情報不足などの要因から様々なロスが発生します。
なので初期投資を急ぐとかえって損します。
特に生活に使う住宅や設備など高額のモノは急いで購入しないほうが無難でしょう。
場合によっては転居や撤退もありうるわけです。
生活してみて初めて分かることもあります。実はあまり必要なかったなんて場合も…
出費をおさえたければこういった出資は可能な限り我慢。
半年~1年くらいは仮住まいにして最低限の出資で生活。
ここでも費用を掛けて日本とのギャップを埋めようとしない。考え方を切り替え不便を楽しみましょう。
土地に馴染み、情報ルートが確立されてから住宅や設備の購入に踏み切りましょう。
その方が安くて良いモノが手に入る確率が高いかと思います。
更に最初は何かと物入りでしょうから、最初のうちは
『日本より生活費が安い』という前提で計画しない方が良いでしょう。
意外と慣れちゃうと必要ないモノや設備ってのもあります。
人それぞれでしょうけど。
私自身、移住当初に生活に対してかなりの初期投資をしてしまいました。
ちょっと勢いが良すぎたなと反省しています。
それでもウォーターポンプの導入は移住から半年我慢しましたし、(めっちゃ不便でした)
シャワーの給湯器は我慢してたら必要なくなりました。
水シャワーです。フィリピン暑いですからね。
こういった要、不要は個人差や住む地域などの環境に依るでしょう。
人の意見に左右されず、まずは「無い生活」から始めて本当に必要かどうか判断するのが出費を抑えるコツだと思います。
動画で解説
2020.12.3 動画追加しました。
まとめ
フィリピンで外国人として生活するためには日本以上に『お金』は無くてはならないモノです。
フィリピンは『お金』がモノ言う社会。
フィリピンで日本人がお金や収入源を失ったら悪あがきせず日本に撤退してください。
困窮したままフィリピンに滞在を続ける邦人の多くは不法滞在です!
良い子はマネしない様に!
あと、現在フィリピンは高度経済成長期で物価が急上昇中です。
おそらく賃金も上がってくるでしょう。
日本の年金でリタイヤ生活をするのも昔ほど楽ではないかもしれません。
今後フィリピンで新しく生活を始める人にとっては
「経済格差によるメリット」だけではない
【他にたくさんあるフィリピンの魅力】
を見出さないとフィリピン移住に踏み切れず足踏みしてしまうかも知れません。
この【魅力】を見出したい方は私のブログ記事全部読むか、私の自宅まで遊びに来てください(笑)
コメントお待ちしてます。
データ通信料1/10!?フィリピン人より詳しい
『フィリピンモバイル通信虎の巻E-book』
フィリピンで格安でインターネットするには?
著者がフィリピンで極めた現地モバイルデータ通信の知識を凝縮!
これ1冊でSIM、ロード、プロモ…プリペイドSIMのすべてがわかる!
もう高額の海外ローミングは不要!
ご登録頂いた方にもう一つの便利情報をプレゼント!
詳しくは登録後にご案内します。