~フィリピンで生活しながらビジネス~

フィリピン移住に必要なたった2つの要件~海外移住で失敗しないために

村田 大輔
WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
村田 大輔
元自動車セールスマン&メカ。 奥様はフィリピン人。 38歳でフィリピンでの起業を決意!41歳で移住。 現在フィリピンで自営業をゆる~く展開中。 フィリピンでの文化、生活についてもご紹介していきます。
詳しいプロフィールはこちら

 

前回の記事で「フィリピンでの生活に掛かる生活費」についてまとめました。

今回は「フィリピンで生活できるかどうかの適性」について。

 

私の2年のフィリピン生活で感じたコト、学んだことを振り返ってみます。




 

フィリピンに移住するのは実はカンタン。しかしその後誰もが壁にぶち当たる

日本人にとって、海外移住の中でもフィリピンは最もお手軽な移住先かも知れません。

 

  • 日本から近い(飛行時で4時間ちょい)
  • すでに日本人がたくさん住んでる
  • 日本と時差が少ない(わずか1時間)
  • 温暖な気候
  • 物価が安い(注:過去の記事参照)
  • ビザなしで入国可能・滞在延長が3年まで可能。長期滞在が容易
  • バリックバヤンボックスで引っ越し荷物が送れる(非常に安価)
  • 「昭和の日本」を思わせる人懐っこいフィリピン人の人柄

 

などなど、考えるとまだまだ出てきそうです。

2018年のフィリピン在留邦人数は1万6千人以上。

 

しかしお手軽であるが故なのか、移住に失敗して日本に退却していく人も後を絶ちません。

私が移住してきてからの2年間、フィリピン在住の私の友人の中にも帰国していく人が多く、かなり入れ替わっています。

 

そもそも文化も人の価値観も違う海外での生活。

合う合わないがあるのは当然かもしれません。

 

ではどういう人が向いていてどういう人が向いてないのでしょう?

またどう臨むことで失敗を避けられるでしょうか?

 

フィリピンはさまざまなことに対してルーズ。何事においても慌てず騒がず気長に構える。そして争わない。

日本人がフィリピンで一番ストレスを感じるのがこれじゃないかと思います。

 

  • 時間にルーズ
  • 仕事がルーズ
  • お金にルーズ
  • ルール」意識がルーズ(交通ルール守らないなど)
  • 「信用」における意識がルーズ(みんな平気でウソをつくなど)
  • 「責任」という意識がルーズ(というか「責任」という概念がほぼ無い)

 

などなど、列挙するとキリがありません…

書いているだけでイラっとしてきますw

 

これらの問題にどう対処するべきか?

私の答えは『許容する』事。「慌てず騒がず」というか最初のうちは「辛抱」です。

少しずつ慣れてきます。

 

相手の逆ギレに注意!事の善悪は関係なし!コレをくらうと良い事はありません

 

フィリピンでルーズな対応をされた時、ある程度までの注意や催促をする必要はあります。

しかしくれぐれも深追いをしない事。

追い詰めるとその先にあるのは9割9分の確率で「逆ギレ」です。

フィリピンでは人と言い争いなどのいさかいごとはご法度。

特にフィリピン人と外国人が言い争いをすれば外国人は圧倒的不利。

 

日本人と違ってフィリピン人の善悪の判断は「事の善悪」より「感情論」が重視されます。

 

仮に食べ物を盗んだある泥棒が捕まったとします。その泥棒が

「貧しいために食うに困って盗んだ」となれば大きく情状酌量が働きます。

 

仮にフィリピン人が親戚の家で泥棒などの悪事を働いたとします。

もしその親戚の悪事を訴えようものなら、

 

「あいつは親戚を訴えたひとでなし」

と訴えた側の被害者が後ろ指をさされてしまいます。

 

そんな社会で外国人が言い争いをすればどうなるでしょうか?

 

日本人でもそうですが外国人って「考え方が違う・解らない」部分がありますよね?

フィリピン人がそんな「得体の知れない外国人」に情状酌量するでしょうか?

 

結果は見えています。

もともとフィリピン人はフィリピン人同士でも争いごとを避けるように生活しています。

相手に断りを入れる時もあまり「NO」をハッキリと言わない。

 

近隣で争いごとが起きてしまった時は早期解決。

普段はのんびりなフィリピン人もこういった時だけは急いで解決を図ります。

 

コレはお金持ちだろうが貧乏人であろうが同じです。

感情的なケンカが行き過ぎて殺し合いに発展してしまう可能性がある為だと私は思います。

 

逆ギレが進展すれば最悪の結果は…

 

フィリピン人は普段おとなしいですが、キレるとかなり感情的です。

 

しかもフィリピンでは簡単に銃を入手できます。

銃を所持するには登録が必要ですが、国内に出回る銃の約半数は未登録。

 

犯罪に使える銃なんていくらでも転がっています。

そしてヒットマン(わずかなカネで殺しを請負ってくれる人)はごまんといます。

 

外国人であるあなたは特に気を付けないといけません。

ヒットマンのハナシ

驚愕の犯罪被害データ!フィリピンの激安ヒットマン1万円~

 

ではどうする?フィリピン人から学ぶトラブル対処の大原則

 

ではどうしたらよいか?

 

相手の迷惑に注意や催促など、反感を買わない程度まではします。

あくまで下手に。上からいってはいけません。

 

強くいってしまうと逆ギレされます。正論とか関係ありません。

それでも言う通りにしない場合は放置。深追い厳禁。

 

争いごとにまで発展させてしまうと後は先述の通り。

慣れるまでは忍耐も必要。

 

意外と時間が解決してくれる時があります。

解決してくれないときもありますが…。

 

この辺のさじ加減は地域や相手によっても違うかもしれません。

あくまで私の経験則。

 

全てにおいてこうすれば良いというモノではありませんが、判断に迷った時は常にこの方法で対処してました。

今では忍耐力がついて自分が成長した気がします(笑)し、フィリピン人のユルイ考え方をある程度取り入れる(共有する)事も出来ました。

 

因みに私がブチ切れてロクなコトにならなかったお話⇓

仕入れは私の仕事!ビジネスにおけるフィリピンのスーパーは無法地帯!

 

 

フィリピン人の「ルーズさ」をどう許容する!?ある対照的な先輩2人を見て思ったコト

 

前項に「ルーズさ」に対応する「許容」の必要性について書きました。しかし

 

「そんなこと言ったって…」

「それができりゃ苦労はない!」

 

と、考えるのが普通の日本人の感覚ではないでしょうか?

「なんでも許容する」というのは、ときに「自分が損や迷惑を被る」ということ。

 

また、「許容する」⇒「相手が調子に乗るのではないか?」

なんて思う人もいるでしょう。

確かにこの国では性善説だけでは生きていけません。

 

この辺をどのように解釈するか?実際どのようにしたら良いのか?

 

私の知る『フィリピン人の如く生きる日本人』

『私が見習いたいフィリピン人』を例にお話ししてみます。

 

とある在住日本人の場合

 

彼はフィリピン在住20年の大先輩。

若いフィリピン人の奥さんと子供3人、義父と義母で生活しています。

 

日本人なので一般のフィリピン人よりかなり良い給料をもらって仕事をしています。

日本人がフィリピンの企業(日系含む)で働くと、現地採用でもフィリピン人から見れば相当な高給取りです。
(それでも日本の給料水準よりは低い)

 

にもかかわらずあまり裕福な暮らしではありません。

日本人がもらえる給料で、彼の能力があればもっと裕福な生活ができるはずです。

なぜでしょうか?

 

本人に聞いてみました。

 

本人曰く、「家族がお金にルーズだからね。いやー。結構我慢してるんだよ。」

「大分慣れたから、怒らなくなったけどね。」

 

彼がだらしがなくてそういう生活になったんじゃなく、「争わない」んですね。

これは家族の価値観に自ら歩み寄り、共有した結果。

 

  • 「家族親戚で助け合う」
  • 「お祝い事はハデに」
  • 「家族や周囲のルーズさを受け入れる」

 

などなどを繰り返すうち、今の生活に行きついたんだと思います。

私の思うところ、「かなり家族の価値観(ルーズさ)を許容できている」ということだと思います。

私の知る限り、彼はフィリピン人に最も近いセンスを持ち、またそのセンスを隣人と共有して生きている日本人です。

家族と過ごす毎日は幸せそうです。

 

日本人とはちょっと異なる価値観。

日本人の感覚で言わせてもらうと「家族に引きずり込まれてしまった」と言えるかもしれません。

 

でもご本人もソレわかってます。コレもまた「許容」

私はコレが本質的にフィリピン人になるってことなんだなーと思いました。

 

ある裕福なフィリピン人の場合

 

では「許容」しているとお金が逃げてしまうのか?

裕福なフィリピン人は「すべて許容」しているのでしょうか?

店の近所に住んでいる裕福な家の人の話です。

 

そこのご主人とは特に仲良くさせてもらっており、彼の所有する農園に何度も遊びに行っています。

関連記事

フィリピンの農場経営って儲かるの?サンミゲルのブルジョワ農場を視察!

 

また彼は自宅や農園の建物関係をすべて任せている優秀な大工を雇っています。

大工としては優秀なんですが、その大工は実家に帰省するといつ戻ってくるのか分かりません。

 

そんな時に限って自宅の修繕が必要になったりするんですが、そんな時主人はどうしているか?

ひたすら待っています…。

クビにするとかほかの大工に頼むとかしないのでしょうか?

 

本人に聞いてみました。

ご主人「あいつこういうトコがあるからホント困ってんだよね…。」

 

他の大工を頼む気はないようです。やっぱ「許容」してますね…

さすがご主人もフィリピン人、気が長い。(;^ω^)

自宅だけならまだしも農場をやっているだけに、こういうルーズさは時間とお金のロスに繋がっていきます。

しかしご主人は大工を責めることはしませんし、損害があってもご主人持ち。

 

フィリピン人はキップがいいのが美徳。

細かいお金のせせこましい話は嫌います。(お金のない人ほどこの傾向な気がします)

 

お金持ちの人でもガマンしてるんですねェ…。

そして損害はお金持ちパワーで吸収。

 

スタッフの起因によるロスは時としてバカにならない金額になることも…

フィリピンは「人件費の安い」国ではあるものの、

日本でいう「無駄なロス」も考慮した人件費計算が必要。難しいな…。

 

こういう「無駄なロス」が多い社会だからなのか、フィリピンでの経営における会計処理でも

「雑出費」的な支出がかなり大きい幅でも認められるそうです(笑)

 

お金持ちとて「家族」に手を焼くのは一緒。

 

では先述の在住日本人のように「家族に引きずられる」事は無いのでしょうか?

彼の家の隣には弟が住んでいます。

 

弟は個人事業主ですがちょっとお金にルーズ。

身内である兄(隣のご主人)にお金を借りることがしばしばあったそうです。

 

でもルーズな弟の返済は段々滞るように…

最終的には貸し倒れてお金は戻らず、それ以降はお金を貸さなくなったそうです。

 

でも強制的に取り立てるようなコトはせず、貸し倒れは放置。

ここもお金持ちパワーで吸収。

 

ここでも「許容」し、強制的に取り立てるなどの「争いごと」は避けるようです。

でもお金の貸し借りには厳しい線引きをしたようです。

キリがありませんからね…

まとめ

 

フィリピンで生きていくための心構え2つとお手本2例をご紹介させていただきました。

 

フィリピンの生活に必要な2つの要素

  • 『許容する』
  • 『争いごとは極力避ける』

 

そして未来のあなた自身を決める大きな要素は

「どこまで許容するか」なのかもしれません。

 

あなたの身内の人間の「価値観」自体があなたの生活に大きく影響するでしょう。

そしてその「価値観」にどこまで寄り添うか?

 

そこであなたと隣人との本当の距離感やあなたの在り方が変わってくるのかも…。

 

私は現在、先述の二人の生きざまを参考にしてフィリピンで生きています。

 

私自身が二人のどちらかになれるではありませんし、なりたいわけでもありません。

しかしこの教訓で助けられたこともあるし、過去の失敗に当てはめるとやはり間違ってない。

 

フィリピンは日本より、人と人が複雑に絡み合って成り立っている社会。

めんどくさい半面、相互扶助の精神もあるのがフィリピン。

困った時に親戚や近隣の助けはとても力になります。

 

また、だからこそ「家族と共有する喜び」も日本より大きい。先述の日本人の先輩を見て思います。

だから「人間関係」はうっとうしいだけのモノじゃありません。

 

ゆえに近隣や親戚との付き合いを避けたい人は日本の方が暮らしやすいかもしれません。

 

前回の記事のまとめに書きましたが、物価安以外の『他にたくさんあるフィリピンの魅力』

の一部はこんなところにあるんじゃないでしょうか?




 

データ通信料1/10!?フィリピン人より詳しい

『フィリピンモバイル通信虎の巻E-book』

フィリピンで格安でインターネットするには?

著者がフィリピンで極めた現地モバイルデータ通信の知識を凝縮!

これ1冊でSIM、ロード、プロモ…プリペイドSIMのすべてがわかる!

もう高額の海外ローミングは不要!

ご登録頂いた方にもう一つの便利情報をプレゼント!
詳しくは登録後にご案内します。

この記事を書いている人 - WRITER -
村田 大輔
元自動車セールスマン&メカ。 奥様はフィリピン人。 38歳でフィリピンでの起業を決意!41歳で移住。 現在フィリピンで自営業をゆる~く展開中。 フィリピンでの文化、生活についてもご紹介していきます。
詳しいプロフィールはこちら
関連コンテンツ



Comment

  1. muratadasi muratadasi より:

    >移民先が外国ということを受け入れることができない人は移民するな、という結論でいいんじゃないでしょうか。

    これだけを書いちゃうと読者の共感が得にくいのとそもそも記事として成り立たないですよ(笑)

    と、いうことで
    ・日本人がストレスを感じやすいからなじまないといけない所
    ・あと危険な目に遭わないように気を付けないといけない事

    をクローズアップしてみました。

    オブラート無しならkokiさんのおっしゃる感じでもいいんじゃないでしょうか?(笑)

    また筆者は移住のアドバイスやサポートをする立場なので
    「真剣に移住を考えてる人にとって最低限攻略しなきゃいけないハードル」
    っていう風にとらえてもらえるといいかな。

  2. アバター Koki より:

    フィリピンで生活していく上での核心部に触れてきましたね。
    基本的に地球上のどの民族にも共通して特筆する部分と負の部分があるでしょう。
    日本民族の団結力があることは特筆できる部分ですが、皆と異なる行動に対して出る杭を打ったり村八分的な行動に出ることは負の部分ですよね。
    どこの国に移住しようがその土地の流れに沿わないとストレスにしかならない、郷に入っては郷に従え精神で生きていくしかないということです。
    移民先が外国ということを受け入れることができない人は移民するな、という結論でいいんじゃないでしょうか。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© フィリピン起業日記2 , 2019 All Rights Reserved.