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~フィリピンで生活しながらビジネス~

PhilippinesでTKG?フィリピンの生卵をオススメしない理由がヤバイ

 
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元自動車セールスマン&メカ。 奥様はフィリピン人。 38歳でフィリピンでの起業を決意!41歳で移住。 現在フィリピンで自営業をゆる~く展開中。 フィリピンでの文化、生活についてもご紹介していきます。
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今回は(も?)かなりニッチなテーマでお送りします。

 

フィリピンに移住して約3年が経過したある日。

ずっと躊躇していましたがついに。

 

フィリピンで『なまたまご』を食べたのです!

おいしくいただき、お腹もいたくありません。

 

フィリピン名物のグロいゆで卵、『バロット』は移住1年後には既に制覇済。

現在はフツーに食しています。

 

そんなワタシでも生の卵は抵抗あったんですよね~。

ガイジンはあまり『生卵』食べないって言いますよね?

 

フィリピンのたまごはちょっとヤバいのでは?と…

 

んで、食べた後にFacebookで報告したらコメントでいろんな情報をいただいたんですね。

そして自分でも調べて至った結論。

 

『決して人におススメできるモノではない』という事。

 

アナタ  「自分で食べといてナニ言ってんの?みんな食べてるんでしょ?」

 

と思ったソコのアナタ。

もしワタシのように挑戦するなら、まずこの記事を最後まで読んでください。

 

そしてありとあらゆるリスクを知ったうえで

あらためて『責任をもってヒトにおススメできるか』考えてみましょう。



まず、『生卵』はなぜ危ないのか?

 

日本で生まれ育っている方には信じられないかも知れません。

まず、海外で『生卵』を食べるコトはとても危険かつ非常識と言われています。

 

映画『ロッキー』では主人公が生卵を大量にジョッキで飲むというシーンがありました。

このシーンには全米が震撼したとか…。

 

『なんてクレイジーな…』

 

このシーンのウラ話。

スタローン「そんな危険なコトするならギャラを上げろ!」

 

と、ギャラ交渉を提言。実際にギャラが上がったとか。

このシーンの撮影には医師が立ち会うという万全の態勢で臨んだらしい。

 

そのくらい欧米では『生卵』はヤバイ食材とされているようです。

日本人が見ると、アメリカ人はみんなあんなコトやってるのかと思っちゃいますけどね(笑)

 

本題に戻ります。

生卵がキケンとされている原因は『サルモネラ菌』

 

サルモネラ菌は食中毒の原因。

人や動物の腸管内に生息しています。

 

鶏が卵を産むとき、卵が出てくるのは総排泄腔という器官。

総排泄腔という名前からわかりそうですが、ココから糞尿も排泄します。

つまり、卵の殻はサルモネラ菌がいっぱい。

 

ただし、卵の殻はクチクラ、卵殻膜うんぬんによりサルモネラ菌が通過できない構造。

しかし鮮度の落ちた古い卵は増殖した菌が内部に侵入してしまします。

 

※うんぬんを知りたい方は引用元の株式会社フードぺプタイドさんの記事をご覧ください。

 

そして生卵の殻を割った時にも、ごくわずかでもカラの外殻に触れた中身にサルモネラ菌が付着します。

 

また、ごくまれにですがカラの内側(卵黄膜)がサルモネラ菌に汚染されるケースもあります。

コレは親鶏がサルモネラ菌に感染した場合に起こります。

 

これらの『サルモネラ菌による食中毒』が海外で『生卵はキケン』とされる理由。

そう、鶏の糞尿と紙一重で出てくる『なまたまご』は食中毒リスクの代表格なのです。


注:サルモネラの構造を示したものではありません。

 

ではなぜ日本では安全とされているのか?日本のたまごの衛生管理

 

言うまでもありませんが日本とフィリピンの食品衛生管理の差は大きいです。

 

なんたって卵を生で食べられる日本の卵の管理は世界最高水準。

生卵を食べる習慣がある日本の卵は生食が前提で管理されています。

 

日本のたまごは工場と機械で品質管理

日本で生産された卵はGPセンタ―(格付包装センター)という工場に集められ、下記の様な品質管理が行われます。

  • 洗浄
  • 紫外線殺菌
  • 汚卵検知器
  • 異常卵検知器
  • ヒビ卵検知器

などなど、機械を使って均一に品質が保たれます。

※注:日本のすべての工場が上記の機械を取り入れているワケではありません。

 

フィリピンの市場の卵屋ではヒビ割れた卵やフンのついた卵が見つかる時があります。

購入の際に良くチェックしましょう。

 

フィリピンにも工場で管理されている卵はあります。

でもいまだ手作業で管理している卵も多いようです。

卵の包装容器

日本は包装も機械なのでたまごのパックに人の手が触れることはありません。

 

ちなみにワタシが市場で買う卵のトレイ。

昭和の香りが漂います…。

このトレイは再び店に買いに行く際、返却します。

つまり、使い捨てではなくそのままリユースされています。かなり不衛生。

 

※フィリピンでもスーパー等では使い捨てのパック入りで購入できます。

 

流通(温度管理など)

日本の食品衛生法では生食用殻付卵は10℃以下で保存することが望ましいと定められています。

JAでは8℃以下の保存を推奨しています。

 

日本の店頭を見る限り、上記が守られているとは言い難いです。

しかし『温度管理』においては一年中高温多湿なフィリピンがはるかにキケンなのは想像がつくと思います。

 

鮮度

日本卵業協会(日卵協)によると、

【卵の賞味期限は安心して「生食」できる期限を表示しています】とあります。

ココにも『生で食べる前提』が置かれています。

 

フィリピンでもスーパーで購入すれば賞味期限は示されています。

しかし、当然生で食べる前提ではないでしょう。

市場に至っては表記ナシ。結構不安です。

 

フィリピンで卵の生食はキケン。それでも食べちゃう日本人の知恵

 

ここまで生卵の危険性について説明してきました。

しかし、Facebookの情報によるとフィリピン在住の先輩方は結構、生卵食べてますw。

 

海外生活ン十年食べ続けて一度も腹を壊してことは無い!という方も。

みなさんそれぞれに

 

  • (生食において)良い環境に住んでいる方
  • 情報を駆使して工夫しながら生食している方
  • 野生の勘や環境に適応した強いお腹などでたくましく生食している方w

 

かなり多くの方がフィリピンで生卵を食べているようです。

 

しかし。

繰り返しますがワタシは生卵を人にはオススメしません。

リスクがあるコトに変わりはないのです。

 

だからといってやるかやらないかはあくまで個人の自由です。

 

日本のような管理体制ではないため洗浄や選別、温度や品質の管理を自分で行う必要がります。

実行される方が少しでもリスクを抑えられる様、ワタシが得た情報をまとめて共有します。

 

危険回避その① 安全性の高い(鮮度の良い)卵を入手する

 

フィリピンでも一部地域の田舎では生卵をフツーに食べているという情報がありました。

コレは卵の『鮮度』が安全性における重要なキーワードになっているからです。

 

卵に付着しているサルモネラ菌は時間と共に増殖します。

増える前の限りなく少ない菌なら食べても食中毒のリスクは低いのです。

 

万一、卵の内部にサルモネラ菌が居た場合も生まれた直後は菌の数はごくごくわずか。

増殖する前に食べてしまえば良いワケですね。

※いずれもリスクが少ないというだけでリスクが無いワケではありません。

 

ワタシの地域では、スーパーマーケットで購入する卵は比較的安定的な品質と感じました。

使い捨てパックですし。

フィリピンでは全国区(と思う)のスーパー、Pure Goldで買った卵。

 

卵の鮮度の見分け方

卵を平らなお皿に開けて黄身を観察しましょう。

写真のように鮮度の高い卵は黄身がもっこりして張りがあります。

一部の質のとても高い卵は黄身を指でつまんで持ち上げても破けません。

 

逆に高温で長期間置いた卵は黄身に張りがなく、もっこりしません。

カラを割った時に黄身が破れるような卵は生食は避けた方が良いでしょう。

 

危険回避その② 必ず冷蔵保存

 

鮮度の高い卵を購入したうえで、買ったらすぐ冷蔵庫へ。

サルモネラ菌が繁殖する10度から46度の温度帯。

 

より安全性を確保するため、ドアポケットではなく冷蔵庫の奥の方に保管しましょう。

ドアポケットは開閉時に外気温にさらされやすいのと、開閉の振動でカラにひびが入るリスクがあります。

 

危険回避その③ 殻を割る前に必ず洗う

 

前に述べたように、殻にはサルモネラ菌が付着し、増殖している可能性があります。

殻を割る前に洗いましょう。

 

水洗いだけでは気になる方は食器用洗剤などを使っても良いと思います。

 

ただし、洗った卵を保管する事は推奨されていません。

洗うことでクチクラというカラの表層がなくなり、殻の気泡に雑菌などが侵入しやすくなります。

 

洗うのは都度、殻を割る前に。

 

危険回避その④ 生食する卵は毎回チェック

生食する卵はその都度、皮を割る前に殻をチェック。

ヒビの入った卵はキケンなので加熱して食べましょう。

 

さらに一度お皿に割って中身をチェックしましょう。

鮮度のチェックの他、血の混じった卵を見つけた場合は生食は避けた方が良さそうです。(加熱して食べるのはOK)

どうしても生で食べたいときは血の部分を取り除きましょう。

 

危険回避その⑤ 殻を割った卵は速やかに食す

 

殻を割った卵はサルモネラ菌の増殖が加速します。

割った卵は速やかに食卓へ出し、すぐに食べましょう。

 

日本でも割ってから時間を置いてしまった生卵(ほかの調理の為)を食べて、食中毒になったケースがあります。

 

殻を割ってから冷蔵庫に保管するのも生食用はNG。

 

より安全を考えればやはり加熱。温泉卵や湯掻いて食す人もいました。

 

「危険を冒してまで食べたくない」という人向けに。

 

  • 温泉卵
  • 割った卵を一度熱湯にくぐらせる

 

といったアイデアもいただきました。

確かにそうですよね。やっぱり加熱するのがイチバン。

 

温泉卵の作り方(クックパッド)のリンクを貼っておきます。

 

動画で解説

 

 

まとめ

知られているようで知られていない「卵」の安全管理のお話でした。

今回の取材はかなり私自身のベンキョーになりました。

 

在住者の方には関心の高いハナシだったのでは?思います。

逆に移住する前の人にはどーでもいいハナシかも知れませんw。

 

シツコイですけど「オススメ」はしませんから…。

万一、フィリピンで病院のお世話になると高くつきます。

 

刺身などの食品よりサルモネラ菌のリスクが高い生卵。

可能であればフィリピンではガマンして日本に行ったときに食べるのがベストでしょう。

 

もしトライするなら

  1.  安全性の高い(鮮度の良い)卵を入手する
  2.  必ず冷蔵保存
  3.  殻を割る前に必ず洗う
  4.  生食する卵は毎回チェック
  5.  殻を割った卵は速やかに食す

 

カラダ(とお金)を守るために以上は厳守です。

海外では自分の身は自分で守る。

 

最後にFacebookで情報提供いただいたお友達の皆さん、ありがとうございました。

 

引用元:JAひろしま 卵のQ&A

Searchina信じられない・・・日本人が生卵を食べても食中毒にならない理由=中国報道

株式会社フードぺプタイド

日本卵協協会

トリビアとノウハウノート

 

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元自動車セールスマン&メカ。 奥様はフィリピン人。 38歳でフィリピンでの起業を決意!41歳で移住。 現在フィリピンで自営業をゆる~く展開中。 フィリピンでの文化、生活についてもご紹介していきます。
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Comment

  1. まこ より:

    紫外線ライトで殺菌するのがいいでしょう

    紫外線殺菌ライトの作り方
    10-15W程度の蛍光灯を用意する
    蛍光管を紫外線蛍光管に交換する(透明な奴)
    それを箱に入れる(目に紫外線が入ると危険なので)
    卵を箱に入れてたまに回転させる

    雑菌の除去には食器用洗剤よりお風呂用洗剤(水酸化ナトリウム入り)が有効です

    • まこさん

      なかなか手の込んだ殺菌ですね~
      DIY好きのワタシの触角が反応するネタありがとうございます。

      日本では

      紫外線
      次亜塩素酸溶液
      お湯

      などが殺菌に使われているようです。

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