~フィリピンで生活しながらビジネス~

フィリピン移住時の医療と費用の補償(保険)移住者の先輩に聞く!

村田 大輔
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村田 大輔
元自動車セールスマン&メカ。 奥様はフィリピン人。 38歳でフィリピンでの起業を決意!41歳で移住。 現在フィリピンで自営業をゆる~く展開中。 フィリピンでの文化、生活についてもご紹介していきます。
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フィリピンに移住して終(つい)の棲家に…なんて考えると、

 

「移住先での医療とその費用の保障(保険)」

って、気になりますよね。

 

直面した問題ではなくても海外移住で将来のことまで考えると誰もが気になるコト。

 

私は2019年現在で43歳。正直そこまで気にしてません。

しかし翌々考えると毎日バイクやトライシケルに乗ってます。

 

交通事故で大けがなんてのは十分にあり得るわけですね…。

そんなわけでフィリピンの医療事情、保険などの保障についてネット調べたり在住者の先輩に聞いたりしてみました。



移住のネックになりうるフィリピンの医療事情


私がデング熱で入院した個室。市立病院の個室なのでフィリピンでは比較的質の高い設備。

 

日本との大きな違いの一つとして、「お金が無いと医療を受けられない」。

フィリピンは貧困の多い国ですから生活保護や健康保険制度が充実していないというのは容易に想像できるでしょう。

 

実際に病院で必要な処置が受けられずに命を落とす貧困層のフィリピン人が多くいます。

外国人だから優遇されるかと言ったら、「金次第」です。

 

自身の入院経験から思う事

私はデング熱に掛かって入院したことがあります。

デング熱の治療には高い医療レベルは必要ありません。

 

入院中はひたすら点滴と水分補給。そして血液検査を繰り返して経過を観察します。

 

血小板値が異常に低下した場合は輸血等の必要な処置をします。(私はそこまでには至りませんでした)

デング熱ウイルスに対する投薬はありません。

 

参考記事

 

デング熱は早期に発見して適切な処置を受ければ、健康な成人にとってはそれ程危険な病気ではないと思います。(しんどかったけど…)

しかしそれが行き渡っていないのがフィリピンの現実。

 

すべての罹患者が入院して適切な処置を受けていれば、死亡率は微々たるものでしょう。

つまり死亡する主要因は「病気自体」ではなく「医療における諸事情」とも言えます。

 

 

知っておきたい日本との大きな違いを2点挙げます。

 

医療のレベル?それよりも気になるのは…


マニラのキレイな大病院。お金持ちの親戚の付き添いでした。

 

費用の問題ともう一つ気になるのは医療のレベル。

マニラなどの大都市にはきれいな病院や海外で経験を積んだドクター、高額な医療機器などもあり、質の高い医療を受けることも可能です。

 

ですがそれはあくまで「一部の富裕層」のためのモノであり、現実には国民が平等に受けられる医療ではないのです…。

 

実際には地域格差が大きく、都市部を離れればそういった病院はありません。

大病院へ行くには時間と費用を掛ける必要があります。

 

地方のパブリックの病院は衛生環境も悪く、日本人の感覚で言えば物足りなさ(ヤバさ?)が漂います…。

 

私は専門家ではないので医療レベルの優劣の詳細を語ることはできません。

しかし「レベルの差」の話の前に

経済力による格差(お金が有る人と無い人が受ける医療の格差)」と

地域格差」が目立ちます。


こういった病院は大都市のごく一部だけ。

 

日本と大きく違う医療費の支払いシステム


薬局は別会計。フィリピンはさらに病院とドクターが別会計。

 

全ての病院という訳ではありませんが、入院するには保証金というか預入金を先に支払う必要があります。

入院中の薬代や手術費用も「先払い」を求められることが多いようです。

 

フィリピンは病院、医師、薬屋がそれぞれ独立して営業しています。

そのため入院費、ドクターフィー、薬代などが別々に清算されるシステム。

 

上記の各業者は支払いを取りはぐれないよう、たとえ急患や手術中であっても「先払い」を突然求めてくることがあります。

突発的な大病や大けがで大きな手術が伴えば、百万円を超える費用を求められることもあり得ます。

 

参考:海外で盲腸の手術を受けたらいくらかかる? 日本損害保険協会HPより

 

日本は「国民皆保険」「高額療養費費」などの制度がしっかりしているので上記のような心配はありません。

しかしフィリピンでは待ったナシ。支払いができなければ必要な処置が受けられずに命を落とすことも…。

 

仮に支払う事が出来たとしても、大金を失うことになります。

経済的に苦しくなり、移住を断念し日本へ退却していくケースも少なくありません。

 

日本レベル、ないしそれに近いレベルで医療を受けるつもりであればそれなりの準備が必要です。

 

そして「病院に一時的に立て替えてもらう」という考えは持たないほうが良いでしょう。

まとまった現金や高額の決済ができるクレジットカードなどの備えが必要です。

あまり参考になりませんが、私がデング熱で掛かった費用の総額は4万ペソ(約8万円)弱でした。

  • 入院期間は8日間
  • 手術なし
  • 処置も先述の通りひたすら点滴と血液検査のみ
  • 部屋が個室だったので一般よりちょっと高め

日本で8日間入院したらこんなもんじゃすまないでしょう。

 

このケースではドクターフィーが少なかったんだと思います。

フィリピンのドクターは物価・賃金の水準から考えるとメチャメチャ高いです。

 

手術などドクターの仕事が多くなれば、日本並みないしそれ以上お金が掛かるケースも…。

 

フィリピンの医療費をどうやってカバーする?

 

前述のとおり、フィリピンで医療を受けるにはお金が掛かります。

さらに質を追えば(日本並みを求めれば)さらに高額となります。

 

それなりの余裕がある方を除くと、日本人でも保険加入などの医療費のカバーは必須となります。

 

公的な医療保険、フィルヘルス

フィリピンの公的医療保険。

対象はフィリピン国民だが、就労ができるビザの保有者やフィリピン人の配偶者であれば外国人でも加入できる。

 

※外国人は若干割高になるらしいのですが、キッチリと外国人として申請・登録しておきましょう。

でないと後で給付が得られなくなる可能性があります。ご注意を。

 

入院時(室料、食費、薬剤費、検査費、診察費など含む)と一部の外来治療費などが対象。

外来の薬代は対象外。

 

傷病の種類や治療を受ける病院やドクターのランクなどにより給付額が異なるが、

おおむね入院時の費用の4割程度が給付されると言われています。

 

保険料は加入者のステータスによって異なりますが、月々数百ペソの支払い。

コレで十分とは言えませんが加入できるステータスがあれば加入するべきでしょう。

 

日本の海外療養費制度

移住後も日本に住民登録が残っている場合、国民健康保険や社会保険などに継続して加入することができます。

参考記事

 

日本の公的健康保険の被保険者は「海外療養費制度」によって海外で負担した医療費の一部の還付を受けることができます。

申請に必要な物

  • 海外療養費支給申請書(請求先団体からもらう)
  • 海外で治療した明細と領収書
  • 上記両方の翻訳文
  • 保険証、印鑑、振込先など
  • その他請求先団体により別途必要な場合あり。

 

注意事項

  • 自己負担分の実費ではないので掛かった治療費に比べて支給額がものすごく少ないケースもあり得ます
    (海外での治療費実額と日本で治療した場合の相当額のうち低い方から支給額が計算される)
  • 日本の健康保険ですから、保険適用外の医療行為は対象外
  • 転出届を提出して日本の住民登録が無くなると加入できません。
  • 基本的に全額を一時立て替え、日本の戻ってからの請求になるうえ、請求期限がある(自治体や組合により異なる)
移住の準備の段階で、必要書類や申請要領、請求期限等を加入の自治体や保険組合に確認しておきましょう。

 

プライベート(民間)の保険会社

フィリピンの公的医療保険も日本と同様、全額を賄うものではないので民間の保険を併用するのがベターというかマストでしょう。

 

よく知られている外資系

  • AXA
  • Philam Life(フィラムライフ)⇐メットライフ系です

その他フィリピン国内資本の保険会社があり、国内資本系の方が保険料はほんのちょっと安という話。

でも保険会社の破綻などのリスクを考えると高くても外資系の方が…。

 

窓口が分からない方は銀行で尋ねると良いでしょう。

日本と同じく様々な商品があります。

 

死亡保障、入院・通院の保障、掛け捨てや積立タイプなど、免責や保険金の請求方法など、詳細をよく確認して加入しましょう。

日本だと保険スタッフにお任せ(言いなり)してしまう方がいますが、フィリピンでソレはオススメできません。

 

クレジットカード付帯保険と海外旅行保険ってどうなんでしょう?

 

海外旅行保険はその名の通り「旅行」が対象です。「移住」には不向き。

保険料がそれなりに掛かりますし、一般的かつ充実したプランの保険の場合、保険期間は90日程度です。

 

また、海外滞在中に加入したり、期間を延長することはできません。

日本にいないと加入できないのです。

旅行で加入したい人もここは気を付けなければいけません。

 

クレジットカード付帯の海外旅行保険も期間は同様です。

自動付帯(出国すると自動的に保険期間が始まる)の保険期間は出国から90日が一般的。

 

利用付帯(カードを利用すると保険期間が始まる)の保障もありますが補償内容が十分ではありません。

自動付帯+利用付帯をうまく組み合わせても十分な補償が得られるのは長くて半年程度。

 

上記の保険をあてにするのであれば

  • 補償内容
  • 保険の適用条件(免責条項)
  • 保険期間
  • 保険金請求時の連絡先など

よく確認しておきましょう。

 

フィリピン在住の先輩に習う

 

セーフティネットが無いフィリピンでは日本にいる時より万端な備えが必要になります。

特に持病がある方や健康上の心配があればなおさらです。

 

実際にフィリピン在住日本人の先輩たちがどの様に備えているか聞いてみました。

 

フィルヘルス+プライベートの保険はスタンダード

 

日本にいれば当たり前。

この備えをフィリピンでしないというのは道理に合わないですよね?

 

「保険は要らない」という人は

自分の懐で賄える、あるいは

お金を払えなければ医療を受けるコトを諦めると心得ましょう。

 

さらに緊急の支払いの為に限度額の高いクレジットカード

 

保険でしっかり固めていても、ほとんどの保険は治療費を病院側で立て替えてもらうことはできません。
(指定の病院でのみ建て替え可能という保険もあります)

 

自分で全額をいったん支払い、後から保険金請求になることを覚悟しておいたほうが良さそうです。

しかし数百万円の現金をいつでも出せるかというと…。

 

さらに日本と違い、保険金請求には言葉や文化の違いがあるため、保険金をスムーズに受け取れない可能性も考慮しなければなりません。

そのため一時しのぎとして限度額の高いクレジットカード(200~500万ペソ≒400万~1000万円)を準備している方もいます。

先ずは大病に掛からない事!日本いる時以上に念入りな健康管理を!

 

医療費を抑えるには病気に掛からない事と早期発見が第一。

100%防止できるというモノではありませんが日頃の健康管理と定期的な体のチェックは欠かせません。

 

健康診断や人間ドッグの為に定期的に日本へ一時帰国している人も多いです。

日頃の摂生や適度な運動などの自己管理もお忘れなく。


帰国したらメディカルケア。ここでは膝のメンテナンスでした。

 

まとめ ~移住の準備と心構え~

 

他の記事にも書きましたが、フィリピンで日本と同等のモノを求めれば日本以上に高くつきます。

参考記事

そしてフィリピンはお金がモノをいう社会です。

日本に住んでいれば高度な医療と手厚い保障は当たり前に享受できます。

 

しかし海外に行けばそうはいきません。

たくさんのお金があれば、お金で解決していく方法が最も簡単です。

 

フィリピンで「日本並み」を追わずに生活すれば少ないお金で生きていけます。

多くのフィリピン人はリスクをはらんだまま生活をしています。それがフィリピンでは普通なのです。

 

しかしお金を掛けずに日本並み、ないし日本に近いレベルの安心を求めるのなら…

自分で知識を身に付け知恵を絞り、備える必要があります。

あなたならどうしますか?

 

 

 


 

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