ブラカン日本人会に参加~フィリピン移住の先輩たち~
先日参加したブラカン日本人会。
学ぶことが多かったです。自分の中でまとめるために作文書いてみました。
コラム
フィリピン在住の先輩たち
~移住した日本人のその後~
先日、毎月恒例のブラカン日本人会に参加してきました。
今回の参加で3回目。
基本は食事会(日本人経営のジャパニーズレストランにて)なんですが、別室でマージャンを始める人がいたり、カラオケをしたり。
お酒も各自清算で、何時に退出してもOKです。
日本人会といっても会費があるわけでも役員がいるわけでもなく、発起人が毎月食事会を開催してくれるだけのシンプルな会。
定刻12時スタートなんですが、早い人も遅い人もいる。この辺りはフィリピンタイム。出席すると料理がお膳で各自に出されて、各自清算のシステム。なので出退席の時刻などで気を使うこともありません。
毎回、開催前に出欠席の確認をとります。みな気軽に出席も欠席もできるようになっています。
そんなノリなので主席するたびに顔ぶれが少し変わってきます。
3回くらい参加してやっとほぼ全レギュラーメンバーの顔を見れた気がします。
宴会も終盤、人数も少なくなってカラオケで盛り上がっています。
フィリピンに来てまだ日が浅い私にとってはフィリピンでの生活や諸手続等、ちょっとしたことを日本人に気軽に相談、情報共有できるのでとても有意義な会です。
私がフィリピンに来た当初は現地に全く日本人の知人がおらず、何かあった時のことを考えると心細い思いをしました。
そこへ、とある縁から知り合った現地在住の日本人にこの会を紹介いただき、それ以来毎月参加させていただいています。
~在住者の二つのパターン~
どんな人たちが参加しているのかというと、まずほとんどのメンバーが年金受給者。
日本でもよく知られている、『日本で年金を受給して海外でリタイヤ生活』の方々。
フィリピン人の奥さんがいたりいなかったり、独身の方もおられます。
収入源が年金のみの方たちは慎ましく生活をしています。
日本より物価が安いと言っても、今のフィリピンは昔に比べると物価も賃金も上がっていて極端にリッチな生活は出来ないようです。
また、良い暮らしをするのであればそれなりの収入源など経済基盤が必要なようです。
誰しも何歳まで生きられるかはわかりません。
たくさんの貯金があってもそれを切り崩しての生活は心理的に負担になります。
そのためかミニマリスト的な生活を送っている方が多い気がします。
そんな方々には日本人会は憩いの場になっているので高齢者の出席率が高いです。(笑)
その他に数人いるのがフィリピンで事業をされている方。この方たちは聞けば過去には日本で事業(社長)をされていたそうです。
奥様がフィリピン人ということもあり、フィリピンに来て新たに事業を成功させたんだそうです。
私の目指すところはこの方々なんですが、皆さん非常にキャラクターが濃く、器の大きい人たちなので正直なところかなり気後れしています。
ビジネスで成功している(生き残っている)のはこういった面々のみ…
フィリピンで日本人がビジネスを成功させることがどれだけ難しいかがうかがえます。
~日本に撤退してゆく日本人~
私はこの会の中で最年少なので、私と年の近い人はメンバーにいるのか尋ねたところ、フィリピンに移り住んできた人のうち、半分くらいの人たちは日本に帰ってしまうんだそうです。なぜ?
大半の理由は、『お金が無くなってしまう』んだそうです。
理由はさまざまです。
その① 自堕落に陥ってしまうパターン
日本からある程度大きいお金を持ってくると、極端にリッチな生活が出来てしまいます。
一度遊びだしてしまうと気持ちが大きくなって財布のひもが締められなくなってしまい、散財を繰り返してお金が底をつき、気づけば収入も確保できておらず日本に退却していく。
いわゆる『お金にだらしない人』はだいたいこのパターンにはまるようです。
その② ビジネスで失敗するパターンの王道
フィリピン人が事業で失敗するケースは聞く機会がありませんが、
日本人がフィリピンで失敗するケースで多いのが、信頼するスタッフにすべて持っていかれるパターンです。
フィリピンで店舗を営業する場合、1店舗だけではなかなか大きな利益が出せません。
なので大概は支店を増やして利益を出していくことになります。
こうなると経営者一人だけでは目が行き届かなくなってしまいます。
頼れる部下、あるいはビジネスパートナーが必要になる局面。
どうもココでやられてしまうらしい。
日本人会のメンバーで実際に聞いた話。
たこ焼き店を経営するTさんは支店を任せたスタッフに店のすべてを持っていかれてしまったそうです。
売り上げはもちろんの事、店の設備から調理器具に至るまでの備品、果てはスタッフの寮にあった家財まで全て盗まれてしまいました。
フィリピンではしばしばこういった話を耳にします。
その③ 『隣人からの金の無心には気をつけて』
フィリピン人の家族(奥さんやその親戚)にお金を取られてしまう(またはあげてしまう)パターン。
これはかなり多いようです。
日本人がこう聞くと、単に『人が良すぎ、自己管理、金銭管理が雑』だと思われがちですが、話はそんなに単純ではありません。
お金の管理がきっちりできる人でも様々な理由(手法)で財をすり減らしていきます。
フィリピン全体の約2割の世帯が年収10万ペソ(約25万円)以下、つまり月2万円ほどで生活していることになります。
いわゆる貧困層の人たちです。
加えてフィリピンは大家族が基本。たくさんの家族を賄っていますし、親戚の数が多い。
フィリピン人の親戚といえばその中に必ずと言っていいほどこの貧困層(蓄えのない人たち)が存在します。
こういった人たちから『病気になったが病院に行く金がない。貸してほしい。』とか
『新しく商売を始めるのでお金を貸してほしい』など様々な理由で金の無心に来ます。
上記の様な無心を断ってしまえばよいのかもしれませんが、応じなければ応じないで、
『あいつはひどいヤツだ』と吹聴して回ったりされて、親戚中から白い目で見られることも。
ここがフィリピンの難しいところ。
『お金のある人がお金の無い人にほどこす』のは道徳的な行為なのです。
国民の70%がカトリックなので。
場合によっては日本人の配偶者も親戚に同調してしまい、無心に応じるよう促されてしまったりします。
私の妻は長い間日本で出稼ぎをしており、たくさんの蓄えを持っていましたが、このテの話で相当の苦労をしたそうです。
一度融通してしまうと噂が広がってそこら中から金も無心の話だらけにしまいます。
フィリピンの界隈性(噂話の伝播)は想像を絶します。瞬く間に町中、親戚中に広がります。
『日本人=お金を持っている』フィリピン人の目にはこう映っているのは確かです。
日本やアメリカで出稼ぎしているフィリピン人も同様。
また、『お金を貸して=返さない』これもフィリピンでは当たり前。
大半のフィリピン人(特に貧困層の人)はこう思っているはずです。返すアテが無いのだから。
近所のテニスコートの横にはたくさんの貧困層が住んでいます。写真の奥はごみ集積場。
まとめ
誤解のないように書いておきますがもちろん上記に当てはまらないフィリピン人はたくさんいます。
返してくれる人はちゃんと返してくれます。
しかし結果的に一部(大半?)のフィリピン人によって財産を失っていく日本人は思っていた以上に多いようです。
フィリピンに来る日本人の大半は生活なりビジネスなり、それなりに金銭に係る計画を持ってやって来ているはずです。
しかし多くの日本人はその計画を履行できず、撤退に追い込まれているという現実がここにあります。
日本人会にはビジネスにおいて私の手本となる日本人がいますが、反面教師のタイプは現在いません。
反面教師も見てみたいですが、ミイラ取りがミイラにならないためにはあまり近づかない方が良いのかもしれません。
数年後の日本人会で、『ああ、そんな人もいたね』と思い出される人にならないようにしたいものです。(笑)
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Comment
>ローカルじゃない所(メトロ近郊?)はデンゲはあまりないんでしょうか?
マニラ圏に住んでいてもかかっていますよwww
>日常生活でも便利ですよ?
渋滞がありますからね。但し荷物運搬 買い付け 貸し出しと考えれば 軽トラのほうが便利です。
>グローサリーストア
安く仕入れるために 工場へ出向き箱買いって手もありますから。
そうなるとバイクじゃいけないでしょう。
箱買いならば 配達しても良いって業者もありますが…
権利を買わなければいけなかった気が…
エンジン キャブのオーバーホール セッティングが出来れば 起業の種はありますよw
ヒントは軽トラ もしくは商用トラックが必需となります。
フィリピンには物凄く足りなくて 今後需要がみこめるんですよね。
渋滞にも関連しますが、一般のフィリピンの人は所有してません。
デンゲですか?ローカルに住む洗礼ですね。
気がついた事を…
バイクを買って 荷物運搬用のトライシクルにする計画は失敗かと…
バイクからトライシクルに組み込むのに 総額9万ペソ~11万ペソかかるんですね。
軽トラが9万~15万ペソであるのと、レンタルに出した場合 トライシクルは100~150ペソ程度 軽トラは500~1000ペソになるので 軽トラ購入したほうが良かったかもです。
サリサリストアで採算をあわせようと思えば、一日500~1000アイテムを売らないと合わないw
muratadasi氏の経験を生かせる良い仕事は提案できますが どうですか?
整備士でもシャーシー エンジンとありますがどちらでしょう?
こんにちは。ローカルじゃない所(メトロ近郊?)はデンゲはあまりないんでしょうか?
トライシケルが採算に合わないのは100も承知です。
でなければ新車買わないし他の選択もあったと思います。
日常生活でも便利ですよ?
仕事はファイナンス、アパート経営、グローサリーストアなどなどで現在のところ収益は上がってますので、
よほどの高収入か別の目的がない限りは外へ働きに出る予定はありません。
整備士のシャシ― エンジンの分類は
日本の三級整備士の分類があるだけで、実務上は区分がありません。
平たく言うとエンジンかシャシー、どちらかしかできない整備士は使い道がありません。
私は日本の国家2級整備士です。実務は5年半ありますが、自動車関係の仕事をする気は今のところありません。
こんにちはw
その① 自堕落に陥ってしまうパターン
一番は日本人のプライドを捨てきれない事でしょう。
例えば 金がないのに 同じ日本人である 企業の駐在 出向者と同じレベルの生活を望んでしまう事。
1ペソを稼ぐのにもきつい国であり、企業のバックUpという保険がないのにも関わらず 背伸びをすると、日本だと何かと保障はありますが、フィリピンでは外国人であり保障はないですからね。
飲み屋関係だと、ローカルだと1000ペソで充分済むのに 5000ペソの所で遊んでいれば 日本より安いかもしれないけど 所持金は減りますよねw
その②ビジネスで失敗するパターンの王道
日本でやっていた事の延長で取り組むのなら良いのですが、日本でやった事もない事に取り組む事。
こういったパターンで失敗するケースは、信頼するスタッフといいながら相当な報酬を払っていないケースが多いですね。信頼とは言うけれど、最低賃金しか払っていなかったり、生活レベル向上の為色んな 福利厚生まで スタッフの事を本当に考えていたのかというと ボスは車を乗り回し 遊びまわっているのに なぜ私達は薄給なのか 見透かされると こういう事態が起こりやすいです。
特に嫁や身内などの発言により 知らないうちに傷つけたりしてるケースが多いです。
総務、営業、人事、営業、経理、など最低限のルールを知らずに ただ儲かる程度ではじめると 必ず失敗します。戦略がただ儲かるでは 潰れて当たり前ですよねw
その③『隣人からの金の無心には気をつけて』
あると思われるから貸してくれといわれるのであり ないものには貸してくれとは言われないです。
あると思われないような生活であったり、無心されたら、無心された半額以下 10%くらいのお金程度で済ませるような形、そして 誰彼ではなく 一生懸命働いていても報われない人に 貸す程度なら良いのではと思います。真面目に働いている人は そんなに無茶な金額の金を貸してくれとは言ってきませんよw
メールアドレスは添付しと来ますので 暇があればメールでもください。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
加えてご返信が遅くなり申し訳ありません。
しばらくの間デング熱で寝込んでおりました。