送る?処分?海外移住時の引っ越し方法と荷物の選別フィリピン編
夢と希望が膨らむ『海外移住』。
でも実際に事前準備したり移住に伴う作業となると煩わしいことずくめ…。
移住の準備やら諸手続きやらはたくさんありますが、中でも今回はフィリピン移住時の『お引越し』をテーマに実際に私が移住した時の経験をお話していきます。
移住の時も!フィリピンの便利な制度『バリクバヤンボックス』の活用
フィリピンへの引っ越しで大活躍すると言えば『バリクバヤンボックス』でしょう!
『バリックバヤンボックス』とは海外で活躍するフィリピン人が帰省・帰国したり、
家族へのお土産などなど本国への荷物を格安で送れる制度。
約20万円分までは非課税で荷物が送れます。
本来の目的とはちょっと違いますが、フィリピンへの引っ越しにも使えちゃいました(笑)。
ただし、
なんでも送れるという訳ではありません。詳しくはバリックバヤンボックスの関連記事をご覧ください。
『こわれもの』は特に気を付けましょう…バリクバヤンボックスの注意点
バリクバヤンボックスの記事に書きましたが、基本的に易損品(壊れやすいモノ)は禁止です。
とにかくフィリピンの扱い業者は手荒い…。
引っ越し荷物がフィリピンの自宅に届いた時の写真。
ちょうどスタッフの持っている箱が変な形に…。
トラックの中では箱を転がしながら運ばれてましたw
このサイズの箱だと80kgまでが許容重量。つまりかなり重い。
パレットやフォークリフトなんて使いませんからそれ相応の扱いを受けるのは覚悟しないといけません。
もし『こわれもの』を送るなら。私が易損品を送った時のテク。補償はしませんが…
『こわれもの』は箱の外側に入れない
上記の写真でおわかりいただけると思いますが、箱の外周部分は危険ゾーン。
底はもちろん、天面もダメです。転がしたりして天地が入れ替わります。
こわれやすいモノはエアキャップ(プチプチ)でグルグル巻きにして箱の中央に寄せます。
箱の外周スペースは
- こわれない丈夫なモノ
- 壊れても良いモノ
- 寝具や衣類など
を緩衝材を使いながらきっちりと詰めます。
かなりラフに扱われるので搬送中に外側へずれないように工夫しましょう。
重量物は厳重に梱包!
重たいものは箱の中で動いてしまいがち。
詰め物をしてキッチリと箱の中で固定しなければいけません。
品物によっては段ボール箱に板を敷いたりして必要に応じて箱を補強します。
すき間の詰め物にも一部木材を使いました。もちろんフィリピンで再利用。
工具類など、突起のあるものは木箱を用意しました。
成城石井でワイン箱500円。ふたは自作。
結構重宝した『衣類・ふとん圧縮袋』
重量物を梱包する際に衣類をそのまま使うと柔らかすぎて動いてしまいます…。
衣類や寝具を直接入れると汚れちゃいますしね。
そんな時活躍したのが『衣類・ふとん圧縮袋』。
圧縮されたぐらいが緩衝材としてちょうど良い硬さでした。
衣類を突き抜けてしまうリスクも減ります。
できれば箱の内側の面と同じくらいのサイズの大きいモノと
細部に詰めておく小さいサイズのモノがあると良いでしょう。
私は以上の方法で
- 23.5インチのPCモニター
- 24インチのテレビ
- ガラス瓶のお酒数本
- デスクトップパソコン
を壊さずに送ることに成功しましたが、時の運もあるかもしれません。
運送会社は保証してくれませんから、あくまで自己責任で。
送って大丈夫?悩んだときは業者さんとよく相談!
「コレ送っちゃって大丈夫かな…?」って言うのが結構ありました(笑)。
悩んだときは取り扱い業者さんに相談しましょう。
バリクバヤンボックスも昔に比べるとかなり厳しいことを言われるようになってきました。
(昔がユルすぎたw)そのあたりのリアルタイムな情報は業者に頼らざるを得ません。
禁止品がフィリピンで発見されてしまうとそのコンテナが丸ごと何週間も足止めをくらってしまうこともあります。
他のお客さんの荷物も…。
業者や他のお客さんの迷惑にならないよう、グレーなものほど業者さんと良く打ち合わせされることをオススメします。
グレーはあくまで黒じゃなくグレーですから(笑)。
関東地方を扱ってるテクノハイさんのHP
フィリピンに送る?現地で調達?引っ越し荷物の選別
『処分』か?『持っていく』か?
引っ越し準備の悩みどころの一つ。特に海外ともなると運送コストもバカにならない。
一般的な海外移住と比べればかなり安価で送れるフィリピンですが、
それでも悩ましい所です。
以下は私の選別基準です。
私の大前提:確実に使わないと思われるもの以外は基本、持っていく
私の場合、一人暮らしが長かったこともあり生活用品はそんなに多くありませんでした。
フィリピン人の奥様と生活を始めてから移住まで2年くらい。
早くから移住を決めていたこともあり、大型の家具は最小限しかありませんでした。
厄介だった大荷物は、奥様の「衣類」と私のDIYにつかう工具や機械類です。
奥様の衣類(冬物含む)は『使わないだろう』と思うのですが
奥様 『持って行く。』
の1点張り。(2年経った現在も冬物は使っていないw)
私のDIYツールは使う頻度がかなり高いという予想が的中して現在大活躍中。
結論から言うと『ほぼすべて持っていく』という前提から「持って行かないモノ」を選んでいくコトに。
通常の海外移住からは考えられない展開。
以下に『持って行かなかった』主なモノを挙げます。
家電品
家電品は日本100V、フィリピン200V対応電圧の違いから、かなり処分しました。
私以外は手を触れるコトが無い
- 電動工具類
- 充電式のモノ
はトランスフォーマー(変圧器)併用で現在もフィリピンで使ってます。
家電全部持って行ってトランスフォーマーすればいいんじゃ? あなた
と思うかもしれません。
確かにトランスフォーマー併用もアリですし、フィリピンには110vのコンセントを設置できる地域もあります。
※詳しくは現地の電気工事士さんに聞いてみましょう。
しかし、コンセント形状がどちらも一緒ということがあり、間違えて挿入しやすいんです。
200vのコンセントに100vの家電を挿したら一発アウトです。
自分だけでも間違えそうなのに、自分以外は全てフィリピン人の生活。
間違えないワケが無いんですね。
そんなわけで『自分以外は絶対触らない・触らせない』というもの以外は日本で処分しました…。
PCやモバイル系は200vに対応してるものも多いです。チェックしましょう。
※確認方法は上記の関連記事をごらんください。
大型家具・家電
ホンネを言えば
- ベッド
- ダイニングテーブル
- 冷凍庫(自宅で150L程度の冷凍庫を使ってました)
- ドラム式洗濯機
などなど、フィリピンに持ってきたかった家具・家電もありましたが諦めました。
バリクバヤンボックスに入らない大きさのモノ(箱の最大サイズは73×56×64cm)は
コンテナ等の他の輸送方法で送らないといけません。
詳しくは後述しますが送料だけでも高額になるうえ、品物によって『関税』が掛かります。
大型の荷物はどうする?『コンテナ』を活用!?
私は使いませんでしたが、大型の荷物に関しては「コンテナ」と呼ばれる海上コンテナの船便があります。
安く送れるところでも10万円以上、一般のロジスティクス依頼すれば数十万円掛かるらしいです。
※あまり詳しく調べてません。
さらに品物によって関税が掛かってきます。
当時フィリピンの事がさっぱり分からなかった私は即断念。
翌々分かったことですが、フィリピンの私の自宅ではドラム式洗濯機は水圧の問題で使えなかったし、
ジャパンサープラスで日本の中古家具も購入できる。
ムリして持ってこなくて正解でした。
まとめ
まとめると
- フィリピンへの引っ越しはバリックバヤンボックス!
普通の海外引越より断然イロイロ運べます。
だけど送るモノと送り方に注意! - 100vの家電品は現地で壊す可能性が大きい
- バリックバヤンボックスに入らないサイズのモノは輸送が極端に高くつきます
フィリピンへの「お引越し」の実例として、私の経験をお伝えしました。
オマケとして、下記は日本から持参して『良かったな』というモノとバリックバヤンボックスに関連する記事です。
充実したフィリピンライフの助けになれば幸いです。
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