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~フィリピンで生活しながらビジネス~

移住したらスモールビジネス?フィリピンサリサリストア経営の【極意】

 
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村田 大輔(Daisuke Murata)
元自動車セールスマン&メカ。 奥様はフィリピン人。 38歳でフィリピンでの起業を決意!41歳で移住。 現在フィリピンで自営業をゆる~く展開中。 フィリピンでの文化、生活についてもご紹介していきます。
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フィリピンで生活しているとよく見かける小規模な商売というか、いわゆる「スモールビジネス」

 

  • 屋台や露店で物販したり
  • 家の軒先にサリサリストア
  • 飲料水の販売やコインランドリーの経営など

 

少ない初期投資で小銭稼ぎ。

多くのフィリピン庶民がやっているのを見て、

ワタシもやろうかな?

アナタ

 

なんて思った人も多いハズ。

 

けど、ワタシはビジネスとしてはあまりおススメしません。

家族や親戚にやらせる場合も同様です。

 

ビジネスに取り組むこと自体は「フィリピンの社会を学ぶ良い機会」であると思います。

しかし収益を得て、それを継続させることは意外と難しいかもしれません。

 

その理由は別記事に詳しく書きました。

 

上記の記事を読んだうえで、「それでもやりたい」と覚悟を決められる方のためにサリサリ経営3年の私が

  • 自身のビジネスで経験(失敗)した事
  • 私と同じく現地でビジネスをされている先輩日本人から教わった事

を共有したいと思います。



教訓その①:初期投資は最小限に


建設費用の回収が見込めない1号店店舗。

 

まず、ワタシが過去にやってきた失敗を挙げます。

 

  • ロクな経営戦略も無しにコンクリートブロック積んでキレイな店舗を作るとか
  • 冷蔵庫を新品で購入するとか

 

ワタシ「ナンセンスでした~。」

と、今では思います。

 

こんなことするフィリピン人はいません。

いるとしたら外国人とか、人のフンドシでやってるんじゃないかと思います。

 

ワタシの場合、「本腰」で取り組んでいるのでまだ救いがありました。

零細ながらまだ経営続いてるし。

 

それでも店舗建物の建設費用の回収とか、全く見込めません。

店の利益が生活費の一部なのでそれで良しとするしかありません。

 

建屋の投資回収は併設のアパートで何とかしようと思います。

 

【サリサリストア経営=手軽なサイドビジネス】を完全否定する2つの理由

に詳しく書きましたが、

 

フィリピンで安定的に商売を継続させられる確率は低い

と考えれば初期投資は極限まで落とすということになると思います。

 

最初に立てた店舗でそれを思い知らされたので、2号店は自宅に最小限の設備投資で始めました。

 

冷蔵庫は自宅用と兼用。

フェンスとカウンター、陳列棚などは自作。

材料代は5000ペソ(1万円)程度。

 

しかしこれでも甘い。

建設資材は廃材、冷蔵庫は中古品てのがフィリピン人からすれば一般常識。

サリサリで建屋の設備費を回収できないのは彼らが一番良く分かっているようです。

 

この当時はまだ知りませんでしたが、現在はDIYで使う鋼材や木材は廃材を使うことが多くなりました。

 

ビジネスという感覚はひとまず置いといて、おカネをかけてキレイな建物を家族にプレゼントするというのは人それぞれのハナシ。

 

ソコはとやかく言いませんが、それでも使いまわしの利く建て方を考えましょう。

店舗じゃなくなった後にムダにならない様に。

 

サリサリは近くにあるという「立地による利便性」があってなんぼです。

店舗が「キレイ」とか「ボロイ」とかは二の次。

 

お金を掛けてきれいな店を建てても、それは店主の「見栄」でしかないのです。

集客や売り上げアップにはあまり繋がりません。

 

ハードに回収できない資金を投じるよりは、商品展開を広げるなどして売り上げや固定客を確保する方を優先すべきだと思います。

かと言って店主が管理しきれないほど広げても逆効果ですが…。

 

自宅に店舗が構えられなければ、店舗スペースを借りるという選択肢もありそうです。

空き地に建屋を建てる場合も掘っ立て小屋で始めましょう。1万ペソも掛ければ十分。

 

この場合、「屋根のついた露店」と考えましょう。

雨と日差しが防げるだけでかなり有難いモノです。

 

電気水道が無いのは当たり前。

セキュリティの問題で毎日在庫を持ち帰らないといけないので多くの在庫は持てません。

 

店舗にできそうな物件を借りるというテもあります。

 

言うまでもありませんが、家賃が払えなくなったら即撤退。

マネージャーが家賃を都合する器量がないのではどうやっても長続きしないでしょう。


ひさしやテーブルは廃材仕立て。

 

サリサリとは通常、上の写真のような佇まい。

そして零細である限りはこうあるべきと筆者は考えます。

 

教訓その② 限りなく「薄利多売」であるコトを覚悟すべし

 

サリサリストアの商売に限らず、フィリピンの小規模ビジネスのほとんどは「薄利多売」です。

競合が激しいので自然とそうなるでしょう。

 

サリサリは開業にかかる費用が少なく、人件費他のランニングコストも小さい商売。

しかもフィリピンは切り売り、量り売りの文化ですので一度の販売ボリュームが小さい。


1回分づつバラ売りのシャンプー、リンス、洗濯洗剤、柔軟剤など

 

サリサリの一般的な食品類の利益率は2~3割程度。

利益率は悪くないのですが販売単位がとても小さいです。

 

大まかな利益(2020年6月現在。地域により多少異なると思います)
  • ロード(携帯電話の通信料)の販売手数料は一回2ペソ
  • ビール1本で5~6ペソ
  • 一個1ペソの駄菓子類は20個販売して2~3ペソ
  • タバコ1本1~2ペソ

 

日本から来たばかりの頃はコレを目の当たりにして愕然としたのを覚えてます。

 

フィリピンは日本と違い、ちょっとずつで回数を多く買います。

一度に買わずに何度も来るから、忙しい。

 

タバコを買いに、同じ客が1日に5~6回来るなんて当たり前。

コレを繰り返して1日の売り上げ高が数百とか数千ペソとかなるわけです。

 

 

教訓その② 売上高が決まる最大要素は「立地」


「人通りが多い」コトは重要。だが…

 

サリサリストアの売り上げは「立地」でほぼ決まります。

コレは一般によく言われているコトですが、私の考えも交えながら解説します。

 

立地と言っても貧困エリアよりお金持ちエリアが良いということではありません。

一回当たりの販売による売り上げはお金持ちエリアだからと言っても全体的には大きく変わりません。

 

お金があればサリサリじゃなくてもスーパーなどでまとめ買いも出来ますし、

メイドがいるような家ではストックをしないトコロもあります。

(理由は前項の関連記事参照方)

 

では「立地」とはどういうことか?

「人通りが多いところ」です。

 

  • 市場付近
  • ハイウェイなどの大通り沿い
  • 教会や病院、学校付近など
  • ショッピングモールやジープターミナルなど

 

一般的な自宅の軒先に構える店と比べると売り上げは桁が違ってくるでしょう。

ただし、それは誰しもが分かっているコト。

これらの場所で商売するには高い賃料やいわゆる「ショバ代」が発生します。

 

固定費が跳ね上がり、ビジネスとしての難易度はグッと高くなるでしょう。

最初は教訓①で述べた通り、極力コストを抑えて自宅などで始めるのが良いでしょう。

 

戦略的に考えるなら、上記のところに自宅を構えるなどビジネス以外の要素と合わせて好立地を得るコトも考えられます。

 

物件の価格が比較的高いかもしれませんが、生活上の利便性が良ければアリかも。

空きがあるとしたらねらい目は大通り沿いでしょう。

 

また、フィリピンでの人脈を活用して上記の立地を獲得できる方もいるかもしれません。

しかし、お礼やお付き合いうんぬんで後から経費が掛かってくるでしょう。

フィリピンとはそういう社会です。

参考:私の先輩サリサリストア経営者の立地戦略

 

私と同じようにアパートとサリサリストアを経営する日本人の知り合いが居ます。

彼はワタシよりフィリピン歴もストア歴も長い経験豊富な方。

 

Facebookで友達になり、一度お店にお伺いした事があります。

その時に経営方針やコツなどをいろいろと教えていただきました。

 

そんなセンパイの立地における戦略をご紹介します。

彼の戦略は「敢えて貧乏人のエリア」

 

なぜか?それは地域を「独占」するためだそうです。

実際にそのエリアで継続できているサリサリは彼の店だけ。

 

貧乏人で単価が低くても、競合無しでそのエリアを「独占」で商売。

これならそれなりのボリュームになります。

 

彼曰く、「貧乏人のエリア程、店が長続きしない」そうなんです。

 

店が長続きしない理由

貧乏人ばかりのエリア

⇒質の高い教育を受けていない

⇒管理能力が低い

⇒店を始めても自滅

 

といった感じ。

実際に近隣で他の住人が開業しても、3か月と持たずに消えていくそうです。

 

彼の店は、比較的裕福なワタシのエリアの店より大きい販売ボリュームを持っています。

競合が無いためです。

 

ワタシの店の自宅2号店なんて、隣がサリサリストアでしかも押され気味…。

ワタシのそれと比較する限り、センパイのそれは理にかなった戦略です。

 

また、フィリピン社会の構図を考えても上記の戦略はピッタリ当てはまります。

 

フィリピンは「一部の富裕層が大多数の庶民から富を吸い上げる」社会です。

ビジネスにおいてはこの構図に習ったほうが効率が良いというワケです。

キーワードは『管理』と『継続』

 

これらのキーワードはフィリピンに限らず商売するには必須でしょう。

ワタシが言いたいのは「フィリピンではこれらが特に難しい」と言うコト。

 

これらについては別記事にも詳しく書きました。

店のシステムや「人・物・金」の管理はもちろん、店を「継続」させるための

  • 人員とそのモチベーション
  • 貸し売りしないなど、顧客との関係性
  • 仕入れ先などの確保

などなどの「管理」が重要になってきます。

 

これらをすべて任せられるフィリピン人の人材は希少だとワタシは思います。

つまり、アナタが積極的に「管理」に介入する必要があります。

 

参考:私の先輩サリサリストア経営者の管理

 

先述のセンパイはワタシにはできない(奥様にやってもらえない)ような細かい管理を徹底的に行っています。

家族経営のフィリピンのサリサリストアでここまで管理が徹底できる人はそうは居ないでしょう。

 

下記はその一例です。

 

売り上げや在庫のチェックは徹底的に

在庫はたばこ一本単位から、売り上げは1ペソ単位で管理。

レジを導入し、商品のカテゴリーごとに原価率を設定。

レジ打ち(販売)時に分類したカテゴリーを入力。


※イメージです。こんな感じのレジでした。

 

閉店時にレジのおカネと商品棚の在庫をチェックすればほぼすべてのモノと金の流れが把握できます。

デイリーでチェックしていれば、無断での貸し売りやスタッフの盗み食いも即座に発覚。

 

レジを導入しているサリサリストアを他に見たことがありません。

 

日本の感覚で見れば当たり前ですが、コレがなかなかできない。
(現にワタシの店はできてない)

 

「こうしてください。」と言ってもフィリピン人には馴染みが無いうえ、彼らは基本的にはものぐさ。

めんどくさい事を嫌います。

 

マネージャーとして人を管理する資質が問われます。

 

貸し売りは一切ダメ。

これはワタシも実行できています。

貸し売り(タガログだとウータンと言います)は店が潰れる主要因。

商品の代金はもちろん、瓶入りの飲料のデポジット(預かり保証金)を貸すのもダメ。

 

顧客もスタッフもだらしない人が多く、管理しきれなくなります。

余計な管理業務を増やすこと自体が無駄なロスです。

 

フィリピン人は貸し売りの帳簿をつけますが、書き忘れたりもします。

 

余談:貸し売りで経営が傾くと分かっているのになぜやるか?

それはフィリピン人同士の「美徳観」と「虚栄心」にあるとワタシは考えます。

 

フィリピン人はキップが良いのが美徳とされ、ケチは嫌われます。

貸し売りを要求して断られた客は

 

客 「あの店(店主)ケチだ」

 

と言いふらします。

それがイヤでついつい貸し売りしちゃうんですよね~

 

貸し売りしない=ケチ=悪徳(と思われる)という図式で店主やスタッフの虚栄心が揺さぶられるのです。

フィリピン人って見栄っ張りですからねぇ…。

 

私たちのような外国人は割り切ってキッパリ断れるのですが、フィリピン人同士だと難しいようです。

奥様や恋人を店主に据える場合は特に注意が必要でしょう。コレが喧嘩の原因になりかねません。

 

まとめ


規模を最小限にした「露店」で修業してみるのもアリかも?

 

かなり真剣に書いたのでまたもや長文になってしまいました。

 

ワタシは決して「うまくいかない」と言いたいのではなく、

「もしやるなら真剣に取り組んで欲しい」と思っています。

 

冒頭にも書いた通り、収入以外に

 

  • 顧客との人間関係が出来たり(コレが特に大きいと思います)
  • 地域の仕組みとか商慣習とかフィリピン人の特徴とかいろいろな事が学べたり
  • 家族に「商売」の経験をさせたり

 

と、得るものは大きいので、モチベーションの高い方は是非やってみてください。

ただし「ロス」や「勉強代」は覚悟して、万一のケガは極力小さくしましょう。

 

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村田 大輔(Daisuke Murata)
元自動車セールスマン&メカ。 奥様はフィリピン人。 38歳でフィリピンでの起業を決意!41歳で移住。 現在フィリピンで自営業をゆる~く展開中。 フィリピンでの文化、生活についてもご紹介していきます。
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