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フィリピン人の飲酒の好みからお作法まで!【お酒】にまつわるあれこれ

 
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元自動車セールスマン&メカ。 奥様はフィリピン人。 38歳でフィリピンでの起業を決意!41歳で移住。 現在フィリピンで自営業をゆる~く展開中。 フィリピンでの文化、生活についてもご紹介していきます。
詳しいプロフィールはこちら

 

インターネットで『フィリピン 酒』とか『フィリピン ビール』とか調べるといろんな情報が出てきます。

フィリピン移住者の私でも勉強になります。

 

そういった情報も集めつつ、よりローカルに近い目線からディープな情報をお送りします。

 

今回は、『酒は好きだがカネはない』フィリピン庶民の酒の嗜好やら、

庶民的な宴会におけるビールの飲み方(お作法)についてのよもやまなお話です。

 

※なお、よく飲まれるお酒には地域差があると思います。
この記事はブラカン州(マニラ首都圏の北隣)調べ。




フィリピンの庶民的お酒と著者の偏見的お酒の格付け

 

私の数々の酒飲みの経験から、フィリピン庶民のお酒の嗜好とその格付け?(安酒とそうでない酒)を考察してみました。

 

ビール

 

フィリピンで流通しているビールの9割以上は「サンミゲル・ビール」のブランド。

この中で比較的流通量の多いのが

 

  • サンミゲル・ライト
  • ペール・ピールセン
  • レッドホース

この中で格付けすると
レッドホース…庶民の酒(安酒)

他の2種…ちょっとだけいい酒

といった感じでしょうか?

 

レッドホースはアルコール度数が高い⇒安く早く酔えるイメージみたいですね。

レッドホースが実は一番流通量が多い(私の店調べ)。

 

ライトとピールセンは味や健康志向?などで好みが分かれるところ。

私はピールセン派。

これらのビールについては下記の記事にも書きましたのでご覧ください。

 

ブランデー

 

フィリピンではブランデーもかなり人気のお酒。

とはいってもフィリピンの一般的なブランデーは甘い。

 

アルコール度数は控えめの20%前後。

日本に多く出回る40%位のブランデーも見られますが、フィリピン人にはあまり好まれないようです。

 

比較的軽めでも暑い所で飲むので結構酔います。

この位の度数でもフィリピン人はチェイサー(水)を準備します。

日本とは発汗量が違うので欠かせません。

 

あとブランデーに氷を入れて飲むのが一般的。

更に薄まっちゃいます…。

 

欧米の様に『香りを楽しむ』とかそういった概念は無いようです(笑)

フィリピンのブランデーは極端に安価なので奥深い芳香とかはあまり感じられないないので…。

 

国産のブランデーの代表格は【EMPERADOR】(エンペラドール)。

調査してませんが、間違いなくフィリピンNo.1それでいて

 

国産ブランデーは低品質⇒健康に悪い

というイメージがフィリピン人にはあるようです。

右2本が国産。左2本が輸入モノ。マジックで書いた数字が販売価格(ペソ)。

 

そんなこともあってちょっとお金があるフィリピン人はが輸入品のブランデーを好みます。

輸入品と言っても甘いし度数も国産品相当。

 

お値段はやや高め。

国産の2倍前後。

 

国産と輸入品両方飲みましたが正直違いが分かりません…。

まとめると
エンペラドール他国産ブランデー⇒安酒

輸入ブランデー⇒ちょっとだけいい酒

といった感じでしょうか?

 

ジン

代表的なのがビールでおなじみサン・ミゲル社の『GINEBRA』。
(発音はジネブラよりヒネブラに近い)

 

私の場合、ビールなら10本飲めるけどジンだと写真の小瓶1本でもうたくさん。

ビールの数分の1のコストで安く早く酔える。ジン=安酒の代表格のようなイメージ。

 

年配者などの昔からの酒飲みが好む傾向です。

若者はどちらかと言えばブランデーかな?

 

飲み方は古典的な飲み方としてはショットですが、現在はカクテルにして飲む人が多いようです。

Tangなどの粉ジュースとジン、氷を混ぜて出来上がり。

 

かなり強いのでショットグラス等で飲みます。

でも甘い…。

 

うちのストアではジン、Tang、氷の3点を

「ジンセット」と呼ぶお客さんがいます。


ブレンドする粉ジュース。甘いです…

 

 

トゥバとランバノッグ、バハリナ

ココナッツの樹液を原料としたいわゆるローカル酒で、とにかく安い。

私の住む地域ではあまり飲まれていませんが、地域によってはかなりメジャーなお酒のようです。

  • トゥバはココナッツの樹液を自然発酵させた酒
  • バハリナは加熱などの方法でトゥバの発酵を止めた酒
  • ランバノッグはトゥバを蒸留したお酒

蒸留酒のランバノッグを除くと生産地付近にしか出回らない。

痛みが早いためでしょう。

 

小規模生産者が作っていることがほとんどで、質の悪い混ぜ物などを心配する人が多いようです。

また、生産工程で雑菌の混入も懸念されます。

 

飲みなれない人は一度に大量に飲まないように注意しましょう。

 

流通は少ないが高級酒も。フィリピン人が好む「ちょっといい酒」

 

フィリピンではスーパーマーケットやコンビニなどで様々な種類のお酒が手に入ります。

 

ちょっとお値段が高めなのでフィリピン庶民の酒というイメージじゃなく、

来客やお祝い事など、特別な時に飲む「ちょっといい酒」的な位置づけでしょうか?

 

ワイン

スーパーにいろんな種類が置いてありますが、安いのを買うと大概甘いです…。

ラベルを見て「sweet」とか「sangria」とか書いてあるヤツは甘いです。

 

飲食店でワインを飲んだこともありますが、やっぱり甘い…。

ボトルで出てこなかったので、おそらく厨房でブレンドされて出てきていると思われます。

純粋なワインはどうやら高級品のようです。

 

ちなみにフィリピンではワインにも氷入れて飲んじゃう…(;^ω^)

 

ウイスキー

フィリピンで国産のウィスキーにお目にかかることはありません。

どこかで売られているかもしれませんがメジャーではないでしょう。

 

フィリピン人の定番ウイスキーと言えば日本でもおなじみの【Johnny Walker】や【Jack Daniel’s】。

普通にスーパーなどで手に入ります。

(Johnny Walkerは赤と黒のみ)

 

最高級品のブルーは普通のスーパーやコンビニでは手に入りませんが、

お邪魔した先で過去2回ほど頂いたことがあります。

 

日本のウイスキーは世界的にはメジャーですが、フィリピンでは流通量が少なそうです。

 

フィリピン産の高級酒。フィリピン人が好んで飲むというよりはお土産などにいかがでしょう?

 

フィリピンではマイナー?ながら一部では高級酒も生産されています。

 

フィリピン人がこれらを購入して飲んでいるは見たことがありません…

おそらく輸出向けの商品なんでしょう。高いし。

 

フィリピン好きな日本人同士の話のネタ、お土産などにいかがでしょうか?

 

珍しい高級ランバノッグ 【Lakan】


引用:【Lakan】公式HPより

 

前項の『ヤシ酒』はとにかく安いのが特徴ですが、ランバノッグには高級品もあります。

なんとモンドセレクション2015のスピリッツ&リキュール部門で金賞を受賞しているほか、他にもいくつかの国際的な賞を受賞。

 

詳細はフィリピンプライマーの記事をどうぞ

 

フィリピンの高級ラム【ドン・パパ】

[箱なし]ドンパパラム [ ラム 700ml ]

フィリピンでラムといえば「タンドゥアイ」。

タンドゥアイは庶民価格のお酒。

フィリピンはラムの原料であるサトウキビの一大産地ですからね。

 

今回ご紹介するのは小規模生産ながら世界的に有名な高級ラム【ドン・パパ】

写真は7年物のボトル。

 

気長に見えて短気なフィリピン人が7年も掛けて熟成させているなんてビックリ。

黒いラベルの10年物もあります。

 

アマゾンでも手に入っちゃいます。

 

【ドン・パパ】について詳しい記事はこちら(他サイト)

 

 

その他フィリピンの特産品というかマイナーローカル酒


バギオの名産品のスイートワイン。様々なフルーツが原料。

 

代表的な【ココナッツ酒】は前項でご紹介しましたが、他にも

 

  • コメやサトウキビを原料にした醸造酒
  • カラマンシーやマンゴーなどのフルーツを原料にしたリキュール
  • イチゴやグヤバノ、マンゴスチンなどを原料にしたスイートワイン

 

などなど、地方に行くと様々なローカル特産のお酒があります。

かなりうっすらとした情報ですいません…。

 

あるものでやりくり!フィリピン流ビールの飲み方お作法いろいろ

 

奥様の実家エリアで飲むときなど、私の経験はこんな感じでした。

 

お作法その① ぬるいビールは容赦なく氷を投入!日本の固定概念は捨てるべし

 

ビールの流通の主体は【瓶】。

サイズは320、330、500ml、1Lと地域によりさまざま。

 

都会のレストランならスモールサイズの瓶に氷入りのグラス。

なんて気の利いた形で出てくることも多いですが、ローカルエリアではそうはいきません。

 

ローカルでは小瓶が流通していない所もありますし、

「ビールが冷えてない」なんてこともしばしば。

 

そんな時はビールと一緒に氷(チューブアイス)も購入。

でも写真の様に瓶ごと氷で冷やすなんてのはブルジョワのやり方です。

 

チューブアイスはでかくてグラスに入らないし、細かく砕くのは面倒。

そこでチューブアイスをピッチャーに入れ、そこへビールを流し込む。

 

適度に冷えたらコップに注ぐ。

コップが足りなきゃピッチャーを回し飲みです。

 

冷えてないビールに氷を入れるとかなり薄まっちゃいます。

でも多人数で飲むときはコレがスタンダード。

 

『薄まったビールはいらない』という態度をとっては興をそいでしまいます。

確かに薄い(笑)のですがこれはこれで楽しみましょう。

 

お作法その② フィリピンでビールを飲むとき忘れてはいけない所作

 

フィリピン人と一緒にビールを飲んでると瓶の栓を開けた後にこんなしぐさをします。

※私の実演ですが、現地人はもっとスマートな感じでやります。「キュポン」って感じ。

 

最初の頃は『なんだろうな?』と思っていましたが、よくよく考えれば…

瓶の外側が汚いんですよね。どうやら拭いてるらしい。

 

また、濡れたままの瓶を放置すると栓の周辺にうっすらと錆が発生します。

にもかかわらず雨でもビールはカバーもされずに配達されます。

 

栓がさびたビールは拭かずに飲むとすぐわかります。

意外にも瓶でラッパ飲みより、コップに開けて飲むと強烈に錆の味わいが…

 

レストランでビールを提供する場合、瓶の口に紙ナプキンなどを添えるのが一般的。


こんな感じ。コレで瓶の口を拭くんですね。

 

こんなんでキレイになんのか?

ダイスケ

なんて考えちゃうので、私はTシャツで拭いたりしてます。

あなたも現地でビール飲むときはお忘れなく。

 

注意:自分の瓶は自分の指で拭う。人の瓶までやってあげたらいけません(やらないか)。

 

このお作法を知らずに『フィリピンのビールは旨くない』と言ってる方が居たら、それは当たり前ですね(笑)。

 

 

お作法その③ 栓抜きが無くてもこれでOK。でも上品な開け方ではないので注意。

 

こんな感じで栓を開けます。

瓶の蓋の他にもペットボトルのキャップや100円ライターなど、プラスチック製品でも開けられます。

 

私は面白がってコレをやって居ましたが、後々になって『あまり品のある行為ではない』ということが判明。

 

あくまで栓抜きが無い時の緊急措置として使いましょう。

そうは言っても私はコレを習得するまでかなり練習しました。

 

ムリしてケガするくらいなら一緒にいるフィリピン人に開けてもらいましょう。酒飲みならだれでもできます。

関連記事

 

まとめ

 

まだまだ書きたいコトがたくさんありましたが一旦この辺にとどめておきます。

 

現地でマトモに会話もできない私に多くのフィリピン人との交友があるのは、

奥様と【飲みニュケーション】の賜物だと思ってます。

 

移住、仕事、バカンス、親戚訪問などなどフィリピンに来る理由はさまざまあるとおもいます。

いずれの場合も「飲みニュケーションスキル」は持っておくと重宝します。

フィリピンの人は基本的に宴会やらパーティやらが大好きですから。

 

 

 

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