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フィリピン移住後最初の壁!?手続きの経験から語る【お役所あるある9選】

 




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元自動車セールスマン&メカ。 奥様はフィリピン人。 38歳でフィリピンでの起業を決意!41歳で移住。 現在フィリピンで自営業をゆる~く展開中。 フィリピンでの文化、生活についてもご紹介していきます。 詳しいプロフィールはこちらをご覧ください
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フィリピンに限らず外国へ行けば少なくとも「入国」する時点で入国管理局(BI)というその国の役所のお世話になります。

 

外国人としてその国へ行けば、日本にいたころより役所に行く機会が増えるケースも多いと思います。

しかし外国で役所へ出向き、自分で手続きをするにもなかなかうまく言葉が通じない。

 

ではエージェント(代行業者)に依頼する?

でも代行料って高いですよねー。

 

私は社会勉強も兼ねて可能な限り自分でやってみました。

入管での滞在延長、ビザの取得、またそれらの必要書類の取得などなどで様々なフィリピンの「役所」へ。

 

あなたは自分でやりますか?それとも依頼しちゃいますか?

今回は私がフィリピンの役所で出くわした散々な経験から「フィリピンの役所あるある9選」をお送りします。




 

私が行ったことのあるお役所


地元の市役所。

 

私が移住してからの2年間で

  • BI(入国管理局) マニラ、パンパンガ、ダバオ
  • NBI(国家捜査局) マロロス、サンフェルナンド
  • DFA(外務省) マニラ
  • LTO(陸運局・免許センター) ギギント、ダバオ
  • NSO(国家統計局) マロロス
  • PRA(退職者庁)アンヘレス
  • SSS(社会保障事務所) マロロス
  • City hall(市役所) マロロス

 

本局、支局含めると計12カ所のフィリピンの行政機関に出入りしてきました。

  • 各種ビザの手続き
  • バイクのレジストレーション
  • ビジネスの各種許可申請(こちらは奥様が担当)

などなどの目的。

これ自体は普通の移住者より多いと思います。

 

後述しますがほとんどの手続きが1回で終わりません。

そのため、様々な手続きで延べ30回は役所に通ってると思います。

 

フィリピンの役所あるある9選

 

日本の役所でこんなことやらかしたら「責任者出しなさい」のクレーム必須。

でもフィリピンでは当たり前。文句言うフィリピン人もなかなかいない。

皆諦めているのです…

 

支所・担当官で対応が違う


さんざん並ばされたのち、「できません」とか平気で言う…

 

地元マロロスのNBIオフィスでNBIクリアランス(無犯罪証明)を取得しに行った時の事。

 

 担当官 「外国人は扱えないのでマニラの本局へ行ってください。」

 

……電子申請に始まり窓口で料金を支払い、次の窓口で1時間並んだ後にこんなこと言われます。

なぜ最初に言わない?

 

マニラは遠くて行くのが大変なので、他のNBI支局にも聞いてみることに。

そしたらビンゴ。パンパンガ州サンフェルナンドのNBIは外国人でも取得できるそうな。

 

…ガセネタではなかろうか?

実際に行って手続きしたらホントに取得できました。

 

本来のルールがどうなのかは分かりません。

しかしこんなことがフィリピンでは頻繁に起きます。

役人の言うことが信用できなくなります。

 

 

受付カウンターにスマホは当たり前

これは役人に限らずサービス業でも同じフィリピンあるある。

客の見えるところでスマホいじりはスタンダード。

 

デスクの下の方でいじるとかではありません。デスク上に置きっぱなし。

Facebookやチャットにハマりだすとこちらが呼び掛けても返答すらしないときも…

 

役人は「知らない・分からない」と言わない(言えない?)

 

役所の役人はこちらのリクエストに応えられないと、「あっちの窓口で聞いて」という対応をする時が多々あります。

向かった窓口で対応してくれる時もあれば、再び「あっちの窓口で聞いて」とたらい回しに遭うことも…

 

どこの窓口でも対応してもらえず、カウンターの前でわめき散らしている人を何人も見てきました。

そんな人たちの気持ちが良く分かります。

 

どうしようも無いときにはカウンターをスルーして事務所内に乗り込み、奥にあるエラそうなデスクの人に直談判したことがあります。(マネをしない様に)

 

結局、ふんぞり返って不勉強な役人は対処もわからなければ「どの窓口が適切なのか」すら分からないわけですね。

オマケにほかの役人に聞くなどの対処もできない。役人てのはどんだけプライドが高いのでしょうか?

 


私にとって最大の難所、入国管理局。

役所が休みでもアポを取る

 

ビザ申請の一連の手続きで「面接」があり、面接の予約を取りました。

自宅に帰ったあと、人から言われて驚愕。

 

「その日、選挙で役所休みじゃない?」

どうやらその様です。

 

フィリピンの休日・祭日を把握していなかった私も悪いのですが、休みの日の予約を受けるかね…普通。

オマケに電話しても誰も出ない…(この件は後述)

 

電話に出ない

 

横柄な役所の役人は忙しいフリをしているのか電話を取りません。

前項の面接日の件で電話したのですが、

 

BIの数ある電話番号をひたすら掛けまくりました。

その数10件以上。しかしどこも電話に出ません。

 

受話器を取った瞬間に切ったヤツもいました。

後日、予約の変更だけの為に2時間以上かけてマニラの入管へ行きました。

 

責任の所在が不明

 

そんなことがあっても役人は悪びれる事すらありません。

それどころか「本来は面接日に来なかったら1から申請し直しになるところだよ」みたいな上から目線。

 

「イヤイヤだったらお前、休みの日に面接してくれんのか?」(実際に言ってません)

 

役所に限らず、フィリピンには「責任の所在」という概念は在りません。

「一度で済ませる」とか「簡略化」という概念が無い。二度三度のムダ足は当たり前。

 

先述の件に限らず、庶民が時間と交通費を掛けて何度も何度も役所に行くわけですが、役所側は何とも思ってません。

 

初めての手続きなので窓口で一度必要書類を確認し、それらを全て揃えて再び窓口へ行きます。

すると今度は「アレが足りない」と言われます。アレは前回揃える指示はありませんでした。

 

アレを取得しに他の行政機関へ。取得して窓口三度目。

今度は「ソレが足りない」とか「この証明書の期限が切れてる」とか始まります。

 

多くの日本人がブログなどに書いてます。

一番メジャーなフィリピンお役所あるあるかもしれません。

 

時間もお金のゆとりもないフィリピン人には行政手続きすらできない構造。

 

「書類を放置する」という習慣

 

日本みたいに即日で発行してくれる証明書類はほとんどないんじゃないでしょうか?

つまり、ほとんどの証明書類の取得には役所に最低2回、行かないといけません。

 

そこに付け込むシステムとして、フィリピンでは様々な申請業務に「特急料金(Express fee)」という設定があります。

例えば

  • 特急料金無⇒翌日   特急料金有⇒3時間待ち   
  • 特急料金無⇒一週間  特急料金有⇒翌日   

 

みたいな感じです。正規の特急料金はちゃんと?レシートに印字されてます。

ツーリストビザの延長などではこの料金を有無を聞かずに勝手に請求されてます。

 

 「特急無しの通常料金でやって。」と頼んだことがありますが

 

 役人 「ダメだ。そういうのはやってない。」と断られました。

 

庶民の足元を見て金をとる。もはや行政サービスではありません。

 

そしてフィリピンあるあるの「裏の特急料金」

こちらはいわゆるアンダーテーブル(賄賂)なので領収書は出ません。

役人が裏で操作して申請を特急でやってくれるようです。

 

こんな仕組みが様々な行政機関で常態化しているフィリピン。

役所に提出された書類は一旦、『放置』されると言われています。

 

待たせないと賄賂を要求できない、ということでしょうか?

建築許可や各種ビザの申請ではかなり露骨にヤラレているようです。

手続きをデジタル化しても利用者にとっては効率化されてない

 

数年前からNBIクリアランスの申請書類の提出が電子申請になりました。

これで申請書提出に並ぶ長蛇の列が無くなったらしいです。

 

フィリピンの行政手続きもいよいよデジタル化が始まった。

ゆくゆくはあらゆる手続きがワンストップサービスに…

しかし実際にやってみると…

①自宅(ないしNBIの前にある代書屋のPC)で電子申請

②ウェブで申請料金の決済

③NBIの窓口で電子申請の受理番号を告げて受付

後日、再度窓口でNBIクリアランスを取得

めでたしめでたし…でしょうか?確かに長蛇の列は無かったが、

③NBIの窓口で電子申請の受理番号を告げて受付 って、必要ですか?

いやいやここまでやったら、③は要らないですよね…

 

こーゆーパターンの何か大事なことを忘れてるデジタル化は民間でもたまに見かけます。

 

①パーキングの入り口の自動ゲートでカメラが車両を認識

②パーキング出口ではスタッフが現金で料金精算

 

機械化の必要ある…?みたいな。

ワンストップサービスなんてフィリピンでは100年先のハナシです。



こんな感じの行政手続きで起こる弊害

上記のようなお役所手続きで起こる弊害として、申請期間が長い手続きにおいては

①トータルいくらお金が掛かるのか正確な額が事前に分からない

 

申請料金が聞き出せたとして、

  • 役所に何回行けばいいのか分からない(交通費が読めない)
  • 後からアンダーテーブルの要求があるかもしれない

などは終わってみないと分かりません。

アンダーテーブルは一貫して払わないという方法もあるかもしれませんが…

 

②長期にわたる手続きはいつ完了するのか分からない

 

コレが一番つらい。スケジュールが立てられない。

仕事がある人は致命的。

日数のかかる申請手続きでは「大体この位」と言っても遅延が当たり前。

 

①と②をまとめると最低でもお金か時間のどちらかにある程度余裕がないと

 

自分で手続きすることもエージェントに依頼することもできない。

行政手続きができないという八方塞がりに。

 

考察 ~フィリピンの行政手続きが煩雑な理由~

 

フィリピンの国民性として「ルーズ」な感じなんですがその反面、

お役所手続きは土地登記や建築許可などかなり「厳格」な感じがします。

 

それでいて東南アジアではお約束の「賄賂が横行」する事で「厳格さ」が失われて

結果としてただの「煩雑」なだけの手続きに思えます。

 

ハッキリ言って経済成長の妨げですね。

こんなシステムになってしまった背景を個人の独断と偏見で考えました。

 

その①植民地支配と格差社会の為に築かれた構造

16世紀にスペインの植民地支配が始まり、スペイン人が持ち込んで来た土地登記制度がはじまります。

 

フィリピンの原住民には『土地登記』なんて言われても良く分かりません。手続きも煩雑。

支配階層の人々はその弱みを利用して原住民から土地を奪っていったと言われています。

 

同じように現代に至るまで様々な行政手続きを煩雑にする事で「勉強してない人」や「金もコネも無い人」

つまり底辺の人々の社会進出を阻害してきたんではないでしょうか?

支配する側の立場を確保するために。

 

その② 役人の仕事を減らさないための煩雑化

 

役人は「出世」に執着します。

出世すればたくさんのワイロが手に入ります。

 

多くの役人が出世するには多くの「ポスト」が必要。

ポストを増やすには部署を増やし、各行政機関を増やし、役人を増やす。

 

そのために役所の「仕事」を増やさなければいけない。

ひとつひとつの仕事を「煩雑化」していけばいいわけです。

 

こうして煩雑にはなるけど簡略化はしないおかしな構造が出来上がったのかも。

 

まとめ


親切に対応してくれたギギントのLTO。

 

自分が役所で散々な目に遭った後に書いたもんですから、終始グチみたいになってしまいました…。

グチだからサラっと書こうと思ったのがエライ長文に…w

 

最後にフォローしとくと全ての役所が悪かったわけではありません。

あと、知り合いの役人がいるなどのコネがあると、手続きがめちゃくちゃスムーズw。

 

振り返れば私が行った事のある役所の中でも

  • ギギント(ブラカン)のLTO
  • ダバオのBI
  • サンフェルナンドのNBI
  • アンヘレスのPRA

は気の利いた対応をしてくれて気持ちよく手続きが進みました。

場所やタイミング、人によって役所の良し悪しも全く違うのもまたフィリピン。

 

こんな何もかもが『未確定』なフィリピンのお役所にあなたもトライしてみますか?

 

最後に役人は高飛車で鼻につきますが怒らせないように…

彼らは手続きを早くすることもできれば遅らせる事もできるうえ、クレームを一切受け付けませんから。



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