タホ屋に頼んだ豆腐の話後編!フィリピンの豆腐レシピ日本スタイル2品
前回の記事
でなんとかかんとかGETした豆腐。(と思われるモノ)
今回はこいつの調理とお味のはなし。
タホ屋の豆腐。漂う怪しい雰囲気と葛藤
タホ屋のおやじに注文した豆腐。
でかいとは聞いていたがかなりでかい。豆腐3~4丁分。そしてずっしりと重い。
そして我が家に届いてから既に3日経過している…
ただでさえ添加物ナシであろうから非加熱では危険だ…冷奴で食べるのは諦めたほうが良さそうだ…
『豆腐屋の新鮮な豆腐』という当初の目論見は見事に崩れた。
しかしこの巨大かつ不気味さの漂うこの豆腐を早期に処理しなければいけない!(すでに腐ってなきゃいいが)
全体的に真っ白ではなくほんのり黄土色。
しかも色が全体に均一ではなく、下側?の面がやや茶色っぽい。
果たしてこれは本当に豆腐(Tofu)なのだろうか?
豆腐屋が持ってきたのだから豆腐であることは間違いない。
いやまて?あいつはタホ屋だ。豆腐屋ではない。こちらの思い込みだ。
生産者の仕事を想像するに、大豆を絞って固めた(であろう)ということ以外は全くの未知。
…そんなことを考えているとこの座布団みたいな食品に対する嫌疑の念はMAX!
そもそもこれ腐ってんじゃねーのか?
捨てたほうが良いか?
もったいないからワンコに食わすか?でも犬がおなか壊したらどうしよう…
あらゆる疑いの念がスリルを掻き立てていく…
ワクワクするがもはやおいしいものを食べるワクワクではない。言葉にするとヒリヒリに近いような。
しかし折角100ペソ(200円ちょい)も払って買ったし、もう1度新しいヤツにトライするかと言われるとやらないかも…
だいいちもう一回注文するのめんどくさい。
そんなわけで引き続き豆腐レポート
腐ってないか表面のにおいと粘り気をチェック。
…問題なし。
私は日本にいたころ、賞味期限切れの豆腐もこうやってチェックして食べていた。
このチェックを通れば賞味期限を1週間過ぎたものを食べる。腹を壊したことはない。
次に包丁を入れてみる。固い…綿ごしなのは良いとして、「これ豆腐?」というくらい固い。
角に頭をぶつけたら死んでしまいそうだ。
冗談はさておき、日本の豆腐より水分量が少な目。
より濃厚な味が期待できるかも…冷奴にできないのが残念だ。
コイツをいじくりまわすうち、ふと気が付いた。
私はこれを『豆腐』と認識している。タホ屋のおやじも『Tofu』と言っていた。
しかしコレはもしかすると『トクワ』じゃないか?
いわゆるフィリピンにおける豆腐なのだが、日本のように生で食べる習慣はない。
揚げ物にするのが一般的。ゆえに鮮度と衛生状態が心配だ…
市場で売られているトクワはほぼ100%ハエがたかっている。
あれを想像すると冷奴では100%食欲が失せてしまう。
しかし火を通せば関係ない。
…フィリピンに来て1年半。メンタルとお腹はそこそこに鍛えられている。
それでも日本人のプライド(?)からハエがついていたかもしれない表面はそぎ落とす。
捨てるのは忍びないのでわんこのエサだ。
ちょうどキッチンのそばでまったりしている。この写真は決してヤバいものを食べさせて全滅しているわけではない。
だらしない恰好ですが日常の姿です。念のため。
美味しそうに食べていた。
うちのわんこは豆腐が大好き。私の実家でも犬が食べていた。味が付いてないので安心。
毒見をさせられているとも知らず…フフフ。
豆腐レシピその① 味噌汁
古いおとうふの処理としては定番。
ちょうどクリスマスパーティーで豚汁を振舞った時に用意した味噌が余っている。
あとは冷奴と食べるために用意した細ネギを同時に処理。無念。
募りに募った不安を払拭すべく、ひたすら長めに茹でる。私は疑ぐり深いタチだ。
綿ごしだから茹ですぎても舌触りは変わらない。
あとは味噌を溶くだけ。簡単。あまりに豆腐が多くて『みそ湯豆腐』的な味噌汁が完成。
お味はというと、よくできた綿ごし豆腐。中国産豆腐によくある酸味はない。
フィリピンの絹ごし豆腐は材料である大豆の味が薄いが、この綿ごし豆腐は味がしっかりしていて合格。
しかし同じ食卓にシニガン(フィリピンの酸っぱいスープ)が出てきてしまったというオチが付いた…
写真左が味噌汁、右がシニガン
Wスープもの…奥様と打ち合わせしてなかった。Oops…
豆腐レシピその② 麻婆豆腐
味噌汁で気分が上がった私。
腐る前に残りの豆腐を一気にやっつけることにした。
2~3丁分を一気に調理。豆腐の大量処理である。
もし家族の口に合わなければ私一人ですべて食べなければいけない。スリリングな状況。
※写真はイメージです
思いついたのは麻婆豆腐。
これなら大量に消費できるうえ、固くて崩れにくい豆腐はうってつけの材料。
フィリピンでも中華料理店などに行けば麻婆豆腐が食べれるところもある。
しかし辛くないんですよね…激辛とは言わないが辛口のマーボーが食べたい。
すべて身近なモノで済ませる!即興材料調達
問題は材料だ。あいにく『麻婆豆腐のもと』も『豆板醤』も無い。
日本食材店で手に入るが、値段が高い上に店が遠い。
使えそうなものをテーブルに並べてみる。
- 唐辛子パウダー
- コチュジャンと緑色のジャン(ともに韓国食材店で購入)
- 味噌(しっかりとした味が付くのでおすすめ)
- コンソメスープの素(中華スープがないので代用)
- コショー(ホールを粗く砕いて使用)※意外と中華山椒(花椒)に香りが近い
- ショウガとニンニク(細かくみじん切り)
- サラダ油
- 唐辛子油(食べるラー油のめちゃくちゃ辛い版)
- 塩少々
これだけあれば上等だ。さらに近所のスーパーで
- 豚ひき肉
- ネギ
を買い足して調達完了。
作り方
一応作り方を記録しておくが、参考にするならクックパッドを見たほうがおいしく作れると思う…
分量がとても適当だし。
- ①熱したフライパンに油をひいてみじん切りのニンニク炒める。きつね色になったらショウガを投入。
- ②少し炒めて豚ひき肉、塩、みそ、コチュジャン(+緑のジャン)を投入し、さらに炒める。
※味噌とジャンはテーブルスプーン山盛り2さじくらいずつ - ③肉に火が通ったらスープの素と水1~2カップ、カットした豆腐と刻んだねぎを入れて煮立たせる。
- ④唐辛子油、唐辛子パウダー、粗びきのコショーをお好みの量入れ、大量のサラダオイル(50~100㏄程度)を投入し、とろみが丁度良くなるまで煮詰める。
※昔テレビで見た調理法。油が多いことで熱々が楽しめるし、とろみがつくので片栗粉が要らない。
ご興味があればお試しあれ。
実食
マーボー丼にしてみた。
味はというと手前味噌だがウマイ!調理前のトクワのイメージ払拭!
私の作る日本食を敬遠しがちな家族も喜んで食べていたのが何より好結果。
在り合わせにしてはとても良かった。またやりたい。
まとめ
今回食した豆腐が『Tofu』なのか実は『Tokwa(トクワ)』なのかは今のところ謎。
加熱しないで食べるのはしばらく敬遠することにする…
今後は製造方法など、違いを検証していきたい。
フィリピンでいろんな豆腐と食べてきて得られた1つの結論は
『絹ごしより綿ごしがうまい』ということである。
『タホ』に甘いソースをかけずにしょう油とかつお節で食べてみたのだが、やっぱり大豆の味が薄い。
聞くところによると『タホ』は原価を安くするために、水分量が多く大豆の割合がかなり少ないそうだ。
韓国製の豆腐もそうだった。理由は同じなのだろう。
日本製の高い豆腐を食べれば間違いないのだが、新しい発見があるまでは冷奴は『韓国の綿ごし』に落ち着きそうだ。
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