フィリピンビジネスの秘訣を公開!『ジャパンサープラス』潜入レポート!
このブログのタイトルは『フィリピン起業日記2』ですが、ビジネスに関するネタが少ないんですよね~。
ま、読者さんからの要望も少ないんですけどね(笑)
と言いつつ新シリーズスタート。シリーズ名も分かりやすく
『日本人ビジネスオーナー探訪』
※よそのブログタイトルとカブっちゃったのでシリーズ名変更しました(;^ω^)2019.8.27
当ブログとFacebook の繋がりのおかげで、フィリピンでビジネスしているたくさんの日本人の方に実際にお会いしてきました。
そんな方を取材してフィリピンで展開されているビジネスを私が学んでいくという企画。
第一弾として、Facebook つながりのお友達カクダさんのビジネスをご紹介します。
カクダ氏プロフィール
ご本人の希望により、ちょっと若い時の写真です(笑)Facebookのアイコンもこの写真。
フィリピン在住11年目の現在40歳。独身。
日本にいたころはリサイクルショップ店長と廃品回収のビジネスで蓄財。
日本のビジネスで貯めたお金を持って29歳にしてフィリピンに移住。
マニラのケソン市に自宅とアパートを建設。
最初うちはアパートやトライシケルオーナーでの収入でのんびり自適に暮らしていたが、やがてビジネス魂が再燃。
フィリピンにてリサイクル業界に復帰したのが約7年前の事。
プロレスとアントニオ猪木をこよなく愛する、というかプロレスマニア。
彼のFacebookはプロレスの話題になるとヒートアップ(笑)。
私から見たカクダ氏の印象は
- とっても素朴な人柄
- ストイックというか仕事好き
- 独身で婚歴無しのフィリピン在住日本人って…?
フィリピン在住でビジネスをする日本人男性の多くが『奥様がフィリピン人』というパターン。
そして上記に伴って『遊び好き』な男性が多い中、カクダ氏のような真面目タイプは非情に珍しいな~と思いました。
もう一つ言うと、私の在住日本人の友達は【私と同世代】が圧倒的に少ない。
同世代ネタが通じる数少ないトモダチの一人です。
カクダ氏の展開するビジネス「ジャパンサープラス」
現在ブレイク中の「ジャパンサープラス ビガヤン」。パンパンガ州サンフェルナンド。
カクダ氏が運営する「ジャパンサープラス」。
いわゆるリサイクルショップ。
商品は日本から送られてくるリサイクル品。
中古品もあれば新品や未使用品も多数あります。
日本からコンテナに詰めて送られてくる商品もあれば、オークションなどで購入してくることも多いそうです。
フィリピン国内の業者同士で日本の中古品が流通しています。
フィリピンには日本製品のファンがたくさんいます!
中古だろうが何だろうがとにかく日本製品のブランド力は抜群です!
参考記事
フィリピンは世界TOPクラスの親日国!その理由を知りたいかい?
フィリピンではお金持ちでも中古品に対する抵抗感があまりないようで、質の良い日本の家具などはお金持ちにバカ売れのようです。
そういえばうちの近所のブルジョワもジャパンサーブラスで家具を揃えていました。
今回取材させてもらったのは彼の店で『オープン』と言われるセールイベントの模様です。
カクダ店長考案『オープン』のシステムで店には行列が!
「オープン」1時間前の店舗前の様子。すでに開店待ちのお客さんが…。
『オープン』の商品は主に月一回のペースで仕入れる日本から送られてくるコンテナ。
大量に入荷する商品を一気に売り出します。
通常、売れ残りなどの「在庫」を掃きだすために「セール」のイベントをやるのが一般的です。
しかしこの店では毎月の「オープン」が最大のイベント。
そしてこのイベントを行うために在庫の掃き出すところから準備が始まります。
ある程度店舗内の在庫を掃き出したら今度は店を閉めます。
そしてこの数日間にわたるクローズ期間中は一切営業しません。
スタッフ総がかりで「オープン」の準備に奔走します!
こういった流れは一般的なモノではなく、店長のカクダ氏考案の独自システム。
現在コレが大当たり中。
オープン日には開店一時間以上前から人が並びだし、10時のオープン直前にはものすごい人だかりが。
裏口にもお客さんが並んじゃいます…。
こちらは女性やご年配用の入り口。「オープン」時の入り口は危険なので店側の配慮。
オープン準備の様子
取材はオープン当日ですが、オープンの準備はその何日も前から始まります。
コンテナに詰め込まれた商品を
- 開梱
- 仕分け
- 値付けしてほぼすべての商品に値札を貼り
- 陳列
といった流れをスタッフ総がかりで数日間にわたって行われます。
中でも大事な作業が『値付け』。
店長とベテランスタッフ達の知識と経験が頼り。腕の見せ所です。
適性な価格を付けるために店長とスタッフで話し合いになるときもあります。
フィリピン人の話は簡潔にまとまらないので時間がかかりますね(笑)
この間はお店は休業。
店長曰く、営業しながらこの作業をすると値付けの精度が落ちてしまうんだとか。
そしてオープン当日
数日間に及ぶ作業で準備万端。
自転車部品はお客さんが集中するのでまとめずに店内各所にちりばめてました。
宝探し的で楽しめるかも…。
家具と自転車チューブの抱き合わせ販売じゃありません(笑)。
オープン前のスタッフミーティング風景。店長気合入ってます。
オープンの模様。
撮影してましたが、押し寄せるお客さんに押されて店の隅へ。
開店後30分後。レジに並ぶ行列。
いやーすさまじい熱気でした。エアコンが追いつきません。
さらに営業中に耐えられなくなったエアコンが1台故障。ますます暑い(;^ω^)
なんとこの日、1日の売り上げが店舗記録を更新!!
大繁盛です。
『Japan Surplus 』にはどんなものが売ってる? 人気商品は?
売れ線商品
自転車と部品、用品
開店1時間ちょっとでほとんど完売したハブ付きのホイールとタイヤチューブ。(これは開店前の写真)
⇑自転車部品。ジャンクみたいに見えますが全部値段のシールが貼ってあります。
フィリピンではロードバイクやマウンテンバイクを趣味で持ってる人がたくさんいます。
中国製の安い部品が出回ってますが、やはり日本や欧州製の自転車、部品は大人気。
音響機器・楽器
スピーカーやアンプなどのオーディオ製品は20~30年以上前のモノが良く売れるそうです。
レコードプレーヤーやレコード盤も販売してます。
壊れたモノでもコレクターが収集して修理するので売れます!
ギターやキーボードなどの楽器もたくさん置いてます。
家具
高品質な家具も人気。
実はフィリピンでも高級家具は生産されているのですが、需要が少ないために輸出されてしまうそうです。
親戚がフィリピンで高級家具つくってます。
流通慮が少ないためにフィリピン生産の高級家具は知名度が低い
&ジャパンブランド効果なのか?日本の中古家具の愛好家のお金持ちは多いです。
日本人にオススメ商品
フィリピン人に大人気のこのショップですが、『日本人のお客さんにも来ていただきたい』というカクダ店長。
一緒に日本人におススメしたい商品を考えてみました。
私(ムラタ)のオススメ
- 時計
フィリピンではショッピングモールで売ってる時計でもなんか安っぽい。そしてすぐ壊れます…。
いうまでもなく、こういった小物のディティールや精密機器は日本がNo.1。
- 食器
フィリピンのお皿も悪くありませんが、形や大きさのバリエーションが少ない気がします。
特に深皿は種類が少ないです。フィリピンでデザインの良い食器は高い。
茶わんやお椀などの和食器はジャパンサープラスだけ。
フィリピンだと食器も使用済みの中古も多いですが、日本人的には未使用品が欲しいところ。
新品&未使用品もたくさんありますので探しましょう。
- 雨傘・日傘
傘は意外と使用環境が厳しいんですよね。
耐久性だけじゃなくデザイン性、性能面など、普段持ちあるく小物はこだわりたい。
フィリピン人はあまり傘にこだわりが無いので、掘り出し物が見つかるかも?
店長カクダ氏オススメ
- 自転車 Felt ロードバイク 状態最高 27500ペソ
部品だけじゃなく自転車本体も多数展示があります。
こだわりの強い方はお店のFacebookグループに登録して掘り出し物情報をいち早くキャッチしましょう。
※登録の詳細は『店舗詳細』の項をご覧ください。
- ブランドの腕時計 MK腕時計 未使用品 9000ペソ
すべてのブランド物の商品は店長の真贋鑑定済み。
リサイクルショップ経験の長い、店長の実力が生かされます。
偽物だらけのフィリピンでは頼りになるポイントです!
- カネの生る木 これで金運をつかもう! 7500ペソ
よく見ると日本の硬貨に似せたデザイン。
私はコレ買ったらワランペラ(お金なくなる)w。
カクダ氏にインタビュー
Q1, フィリピンに移住してビジネスをしている理由は?
A, 最初は20代のころにためたお金を元手に、物価の安い東南アジアで楽な生活をしたくて移住をしました。
フィリピンを選んだのは英語が通用する国だったことと、日本にいる頃からフィリピン人の知り合いが居たコトが理由です。
実際には今は忙しくて全然楽じゃないですけど(笑)
村田, …当初の目論見と全然かけ離れた忙殺っぷりですね(;^ω^)
Q2, 交際とか結婚とか、プライベートはどうなっていますか?
A, 仕事が忙しくてプライベートがありません。
フィリピン人女性と付き合うにはたくさんの時間とお金を費やさないといけない(笑)ので、
現在は探すこともしていませんね。
村田, とても共感。私の場合はフィリピンでのんびり仕事してるので奥様と何とかやっていけてます…。
Q3, 将来のビジネス展開、展望は?
A, フィリピンの国全体が発展していけば、いずれはジャパンサープラスの需要が下がっていくかもしれません。
需要が続く限りは頑張って続けるつもりですが、この業界がフィリピンで必要なくなった時には迷わず引退しようと思います。
その時には『自分はフィリピン社会に貢献できた』と胸を張り、引退後は新しいアパートを建ててゆっくり過ごしたいです。
現在もアパートを経営してますが、土地を押さえたので将来もう1棟増やし、プライベートな時間を増やして自適な生活をしようと思います。
また、フィリピンで事業をお続けるには体力が必要です。
現在の長い通勤時間、忙しくてハードな業務、少ない休み。
年齢を重ねていくうち、体力的な限界が見えてくるかもしれません…。
村田, 全く持って同感。私の場合は40過ぎで自適な生活になっちゃいましたし…(笑)
せっかくフィリピンなんだから、忙しいのもいいけど日本ではできないような人生設計したいですね。
まとめと感想
『Japan Surplus BIGAYAN』を初めて約7年。
フィリピン現地でビジネスを成功させ、かつ継続している数少ない若い日本人経営者。
丸1日かけて取材した感想として、
- スタッフの賃金は歩合制(労働意欲向上)
- 店長による様々な店内ルール策定&徹底
などの徹底した管理を実行する日本人らしさと、
- 仕入れや値付けなどの目利きが必要なポイントは店長が自ら行うなど、
他社競合を寄せ付けない商売上の【強み】を確立させる。
そしてそれを人に渡さない(コピーさせない)
といったフィリピンでのビジネスでよく耳にする鉄則を忠実に守ってる。
文章に書くのはカンタンですが、コレを実行するのがなかなか難しい…。
私のしょっぱいビジネスの数段上を行くカクダ氏。
改めて尊敬なのでした。
新企画として始めた『日本人ビジネスオーナー探訪』いかがでしたでしょうか?
「取材してほしい」というオファーがありましたら、当サイトのお問い合わせフォームよりご連絡ください。
『Japan Surplus BIGAYAN』店舗詳細
所在地: Guiao bldg, MacArthur Highway, San Agustin, San Fernando, 2000 Pampanga
テキストメール問い合わせ専用番号:(0942) 089 8021(日本語表示可)
※音声通話は繋がりませんのでご注意ください。
営業時間:10:00~20:00(祝祭日やイベントにより変更の可能性あり)
上記グループに参加すれば「オープン」や掘り出し物の情報を随時キャッチできます。
店長以外にも日本語の話せるスタッフも数名います。
カクダ店長は仕入れや配送などで店舗にいることは少ないので、会いたい人はFacebookグループなどで連絡してアポ取りましょう。
また、大型商品や大量購入の場合は配送も可能。
写真は「オープン」日に販売した商品を即日配送。迅速対応です。
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