海外の危険レベルに対する私の考え方~フィリピンに来て1年での変化~
海外の危険レベルに対する私の考え方~フィリピンに来て1年での変化~
今この記事を自宅(首都マニラの近くの都市)から遠く離れたミンダナオ島、ダバオで書いています。
初めてダバオに来たのは約2か月前。
今回は仕事というか、フルーツの売買をしながら社会勉強をしてみようと思い、再びこの地へ足を運びました。
私はフィリピン在住1年ちょっとですが、半年くらい前までは『ミンダナオは危険地帯』というイメージがあり、どうしても足が向きませんでした。
現在でも、1017年のマラウイでの内戦でミンダナオ島全域に敷かれた戒厳令は、内戦鎮圧後(2018年8月現在)も解除されていません。
依然として緊張状態です。
車で移動中、検問所で見かけた装甲車。
『何度そんな時にフルーツ?』と多くの日本人なら考えるでしょう。
思い返せば半年前の自分自身でも同じ考えだっと思います。
ーーーー自分の中で考え方が変化したのでしょうか?
ハナシは変わりますがフィリピンに来たばかりの頃、『マニラは危ない』と奥様に言われてなかなか一人では行かせてもらえませんでした。
私も同感だったのでむやみにマニラへ行くことは控えてました。
しかし現在は1~2か月に1度はマニラへ行きます。
最初の頃は比較的安全な車での移動でしたが今はバスや電車にも乗ります。
フィリピンに移住した私を無鉄砲な性格だと思う方は多いと思います。
でも私は危険なところには行きたくないと常に思ってます。
ーーーーーーーはて?
考え方の変化?
危険に対する感覚がマヒしてるだけ?
そんなわけで今回はそんな『危険地帯』に対する考え方について自分の中で整理つつ、いつものように独りよがりの考察を加えてみたいと思います。(笑)
何をもって危険地帯?
ほとんどの人の『危険に対する認識』について結論から言ってしまうと、
『うっすらとでも危ないかも?的な情報がある=危険地帯』
みたいです。
全く知らない(情報がない)所は危ないかどうかも知らないですよね?
そこへ行こうともなれば必ずなんか調べますよね?
しかしニュースや情報がチラッとでも『危ないかも』と言えばそこは『危険地帯』となるわけですね。
日本人からしたらフィリピン全域が危険地域ですよね?
たしかにそうです。治安のよい日本に比べたら強盗、スリ、置き引き、交通事故、はたまたテロや誘拐まで危険のオンパレードです。
でも、当然ですが弱い一般人も住んでるんですよね。そのすべての人たちが危険におびえながら毎日を過ごしているわけではないんです。
というわけで危険具合について少し整理しましょう。
外務省のホームページに掲載されている広域危険情報です。
ダバオ含むミンダナオ島は危険レベル2~3です。
追記訂正 2018.8.30
ミンダナオ島内のカガヤン・デ・オロ市,ダバオ市及びジェネラル・サントス市はレベル1、ダバオ近郊はレベル2、
他ミンダナオ島内はレベル2~3のようです。
リサーチ不足により誤情報を公開してしまいました。
居住者並びに関係者の方々申し訳ありません。追記訂正いたします。
マニラと自宅(マニラのちょい北の方)はレベル1です。
これがいわゆる『うっすらとした危険な情報』だと思います。
危険地帯その① マニラ
個人的な見解ですが、私の自宅辺りはレベル1でよいとして、マニラ首都圏はレベル2ないし3でもいいと思います。
それくらい、強盗などの窃盗犯罪や殺人事件も多いところです。
詳しくは関連記事
でもマニラはフィリピンの経済の中心地。ビジネスでマニラに来る日本人は数多くいます。
ここのレベルを高くするということは政治、経済的に障りがあるんでしょうね?と邪推してます。
地元のフィリピン人に
『マニラ危ない?』と聞けば
必ず『危ないよ』と返ってきます。
危険地帯その② ダバオ
私は『ミンダナオは危ない』と思っていました。
ミンダナオはイスラム教徒が遠い昔から住んでいたことで知られています。
普通のイスラム教徒もいれば反政府を掲げる武装勢力もいる所です。
私がミンダナオに行くようになったのはフィリピンで最初に知り合った現地在住の日本人、S先輩の影響です。
彼は自宅がダバオです。
『ダバオは犯罪が少なくて安全な街だよ』といって一緒にダバオへ行こうと誘われました。
最初は彼に同行してミンダナオ入り、さらにミンダナオ島内でも危険なエリアがあるなどの情報を得ることができました。
関連記事
危険地帯その③ ミンダナオ西部
フィリピン国軍による検問の様子。
S先輩も内戦のあったマラウイ周辺や特定の街は『危険』と認識しているようです。
先述の外務省の地図でも西部は危険レベル3です。(ダバオはレベル2。)
イスラム勢力✖外国人居住者=誘拐 みたいなイメージがありました。
しかしその後、フィリピン在住の日本人、H先輩からこんな話が。
『昔、ミンダナオ西部のある街に住んでたんだよね。』
H先輩に言わせればミンダナオ西部でもマニラでも危ないのは一緒だそうです。
夜、不必要に外出しないとか、外国人だからあまり目立ったことしないとか、
外国に住むにあたって基本的なとこをおさえておけば特に危険を感じたことはないそうです。
この話を聞くまでは自分の中では『行ってはいけないエリア』だった所が、
『注意して行けば大丈夫かな?』に変わりました。
これはS先輩だけが情報源だったのが、H先輩の情報で西部のことがより詳細に分かったからです。
危険地帯?日本から見たフィリピン
私がフィリピンに移住する直前の日本で、よくこんなやりとりがありました。
私の知人 『危ないから遠慮しとくよ。』
特に相手の意見を否定することはありませんでした。
私自身、渡航、滞在の経験は多かったもの、移住前だから『実際のとこ、どのくらい危険か』が良くわからなかったから。
当然私の知人は私よりフィリピンを知らないわけだし。
まとめると…
ハナシが長くなりましたが先述の通り、要は『情報』ですね?
雑に言うとフィリピン国内ならば、『知らない=危険』ってことになります。
危険に対する感覚ってのは情報の濃さによって変わってくるのです。
もっと言えば情報があるほど危険に対する感覚は正確なモノになります。
私の地元の人たちが『マニラ危険』というのは
『地元に比べりゃはるかに危ない』という意味。
危ないといいながらほとんどの人はマニラに行きますからね。
この『無意識のうちに危険を感じる(避ける)』っていうのは、人間の本能なのでしょうがないですね。
だけどこれは知らないがゆえに感じること。
本当に危ないかどうかは不正確。
『正確な情報』があれば思ったほど怖くはなくなるみたいです。(個人の感想w)
認識じゃなく実際に危険かどうかまとめ
海外の危険とされるエリアが『危険じゃない』と言ってるわけではないんです。
『危険』と言われるほとんどの地域は『正確な情報』で『比較的安全に行き来できる』ということだと思います。
戦場とかは別として。
『正確な情報』ってのは、地域ごとの『危険情報』の他に『やっちゃいけないコト』とかの身を守るためのいろいろな術も含みます。
ミンダナオ西部であろうが危険レベル1だろうが『知らない』でうろうろするのが一番危険だと思います。
日本人が海外で犯罪被害にあうのって、たいがいコレだと思うんですよね。
レアケースとして、『フィリピンに行く前から狙われている』ということも…
日本人のフィリピンでの犯罪被害について詳しくはこちらの記事に…
ただ、あくまで確率の問題ですよ?
実際、日本に比べりゃ海外はどこだってはるかに危険だとは思ってます。
ただ、私の持論ですが
例えば日本だと危険に遭う確率が0.000000000000001%だったとして、(すごく安全ってイメージです。)
マニラがその1000倍危なかったとして、0.000000000001%って?どのくらい危険なの?
これを見て日本人って『いや、1000倍も危ないんだから、やっぱ危ないだろ。』って人、多いと思います。
日本人って、『限りなく低いリスク』に敏感なんですよね?
だから保険大好き。日本は世界でも類を見ない位、庶民がたくさん保険に入る国です。
フィリピン人って、『こんなのリスクにうちに入らない』って思うんじゃないですかね?
もしくは、『そんなことどうでもいい』のかも?限りなくリスクに対して鈍感って、勝手に思ってます(笑)
私はというと、『運が悪きゃどっちでも危険に遭う』と思い、今フィリピンにいます。
データ通信料1/10!?フィリピン人より詳しい
『フィリピンモバイル通信虎の巻E-book』
フィリピンで格安でインターネットするには?
著者がフィリピンで極めた現地モバイルデータ通信の知識を凝縮!
これ1冊でSIM、ロード、プロモ…プリペイドSIMのすべてがわかる!
もう高額の海外ローミングは不要!
ご登録頂いた方にもう一つの便利情報をプレゼント!
詳しくは登録後にご案内します。
Comment
ダバオは、レベル1なんだけどなぁ~。
こういうミンダナオ島の危険性を書くブログは良くない。
ミンダナオ島でも、ダバオとカガヤン・デ・オロの3都市はレベル1です。在住者の方々は怒っております。
これはすみませんでした。お詫びして訂正します。
確認のため外務省HPを読み返しましたが、3都市がレベル1の表記がなく、地図の色もそのまま。
分かりにくい表現の為勘違いしてしまいました。
以下引用
●パラワン州南部(プエルトプリンセサ市以南地域)及びミンダナオ地域の中部以東(但し,カミギン州,ディナガット・アイランズ州,カガヤン・デ・オロ市,ダバオ市及びジェネラル・サントス市を除く)(周辺海域を含む)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)