移住から2年!フィリピンの運転免許取得!最近の外免切替事情【2019年版】
ついに!
移住した時以来の念願かなってフィリピンの運転免許証を取得。
ここまで2年がかりの道のりでした…。
なぜこんなに掛かったかというと今まで運転免許取得に必要なビザを取得してこなかったから。
ツーリストビザを延長してれば長期滞在できちゃうから…。
一昔前は滞在資格とか関係なくカンタンに取得できたらしいですけどね…
昨今のフィリピンでは運転免許の取得は年々、厳格になってきているようです。
(今までの不正取得だらけの状態がダメ過ぎただけというハナシ。)
近年のフィリピンの道路渋滞は深刻な社会問題であり経済損失。
民度の低いドライバーを野放しにしておいて良いわけがありません。
そんなわけで今回は厳しくなってきたフィリピンの運転免許取得事情について私の実体験と、複数のFBのお友達の経験からまとめていきます。
まず最初に ちょっと前はルールの厳格な運用がされていなかったから不正取得が当たり前だった
日本人がフィリピンで運転免許を取得する場合、一般的には日本の運転免許があればフィリピンのLTO(免許を発行してる行政機関)で書き換え手続きすることでフィリピンの免許がもらえます。(いわゆる外免切替ってヤツですね)
在住日本人の先輩に免許の話をすると、
- 昔は外免切替にビザなんて必要なかった
- LTOのコネで免許もらえた
- フィクサー(いわゆるヤミ行政書士)にカネ払ってやってもらった
とってもカンタンだったらしく、みんな運転免許持ってます…。
免許取得に関するルールは在れど運用がいい加減で不正だらけだったってコトですね…(;’∀’)
カネ(アンダーテーブル)さえ払えば何でもアリだったようです…
中にはフィリピンに一度も行ったことが無いのにフィリピンの運転免許証を持ってるなんて言う日本人も…
その人はフィリピンパブの常連客で、店長がジョークでその人の免許を(不正に)取得してフィリピン土産にしてくれたんだとか…w
不正取得できる?一応トライしてみる私w
そんなことばっかり聞いていたので、実は私もコネでの取得を試みたことがあります。
未遂だったので告白しちゃいます…。
一度目は地元のLTO。(2017年)
日本人の知り合いがLTOのチーフのコネで免許を取ったと聞き、一緒にLTOへ。
結果は「昔はOKだったけど今はヤバイからダメ」。
2度目はダバオ市のLTO。(2018年)
親しい日本人のS先輩の友達がダバオ市のLTOのチーフだったので(しかもそのチーフの出身は私の地元ブラカン)、
地元のよしみで何とかならないかなぁ。と相談しに行きました。
結果は同じく、やはり1年以上滞在できるビザは取得しないとならないそうです。
責任のある偉い人に直接聞いたのがダメだったか?
ルール運用が厳格化されたのか?
どちらか分かりませんが、私が移住したあたりから昔の様にいかないのは確かです。
仮に不正取得できたとしても、万が一それがバレたりするとアトが怖い。
まじめに正攻法で取得することにするのでした…。
なお、当記事では『不正な手段による取得』の情報は扱っていませんので悪しからず。
現在フィリピンで運転免許を取得するには
地元のLTO(陸運支局+免許センター的な行政機関)
フィリピンにおいて日本の運転免許を書き換え(外免切替)するには以下は必須。
- 日本の運転免許証
- 日本の運転免許証の英訳文
※在フィリピン日本大使館(領事館)で発行してもらう - 滞在可能期間1年以上のVISA
- メディカルチェックの証明
※LTOの近所のクリニックで発行してもらう
私にとってハードルだったのは滞在可能期間1年以上のVISA。
有効期限が1年以上残存しているVISAという事ではなく、有効期間が1年以上のVISAなら大丈夫のようです。
今回持ち込んだのは結婚ビザ(13a)のいわゆる仮ビザです。
有効期限は2020年の7月で免許を取りに行ったのは2019年の8月。
残存期間は1年を切ってましたが大丈夫でした。
その他に求められたもの
- タガログ語ないし英語のカンタンな会話能力
詳しくは『実際の流れ』の項目をご覧ください。
フィリピンにおける外免切替レポート【2019年ブラカンのLTOの場合】
実際の取得の流れをレポートします。
今回、手続きの待ち時間が退屈だったのでFacebookで状況を投稿しながら手続きをしていました。
するとフィリピンで免許を取ったフレンズから「自分の時はこーだった」「私はあーだった」とたくさんのコメントいただきました。
やはり細かい所が役人の裁量?によって違っており、ルールの運用が時期や地域によってまちまちなようです。
この記事を参考に「免許を取ってみよう」と思った方。そのあたりの情報の齟齬はお覚悟を…
あなた 「あの時あそこのLTOではこーだった」
…なんてのは禁句。役人の機嫌を損ねるだけです。
2種目(2輪と4輪)取得する人は要注意!
意外にもあっさりとゲットできた免許証。
しかしコレで終わらないのがフィリピン。というかツメの甘いワタクシ。
なんと普通4輪だけでバイクの免許がついていないことが発覚!
受付で
私 「バイクとクルマの免許ね!」
って、何度も念押ししたのに~!
最後に受け取った免許証をきっちり確認するのを怠りました…。
名前とか住所とかはチェックしてたんですが…。
運転できる車両種目について
写真が不鮮明ですが、サインの右ですね。
Restrictionsの項目が 2(普通4輪)しかない。
- 1、バイク及びトライシケル
- 2、普通4輪
- 3、大型(4.5トン以上)
- 4、オートマ車
- 5、オートマ車(4.5トン以上)
- 6~8、プロフェッショナルライセンス
私が必要なのは1と2。
3と5~8は外国免許からの切り替え不可。
さてどうする?解決策は『種目追加』
免許の見方が分からなかったのですが、FBのお友達から指摘いただきました。
翌日、片手落ち(バイク運転出来ない)免許証持ってLTOへリトライ。
LTOの説明によると何やら外免切り替えだと1種目しか取れないらしい…(車かバイクどちらか)
(´Д`)釈然としない。ホントに統一ルールかどうかは疑問です。
さておき、そこで揉めても進まないのでどうしたらよいのか尋ねる。
種目(バイク)追加ならできると。
だがしかし、試験を受けてバイク免許取得とゆーことに…(´Д`)
外免切替じゃないの?なんでこーなる?
文句言ってもしょうがないので若干ふて腐れつつ手続き開始。
なぜ?バイクの免許(種目追加)は試験を受けて取得
なぜかメディカルチェックの提出からやり直し。昨日提出したばかりなんですが…
昨日行ったメディカルセンターで「昨日の証明書を出して」とお願いしたらそれだけで200ペソ…おいおーい、いい商売だな(# ゚Д゚)
戦慄の筆記試験。
筆記試験(Examination)はLTOの取り計らいで免除。今回はサインだけでパスしちゃいました…。
それはアリなんか(゚Д゚;)しかし英語の読み書きが苦手な私には渡りに船。
そして実技(Actual drive)試験。手数料100ペソ。
LTOの前の道路を1kmほど走るだけ。免許とる前に公道走っちゃう(笑)。
しかし試験用の車両はどう見てもどこかで没収してきたバイク。
こうしたバイクはLTOならフツーに転がってます…。
試験用車両w保安基準違反、整備不良もいい所。ここ、LTO(陸運局)だよね?
マフラー爆音、低回転スカスカ、オマケにエンスト連発。
アンコのヘタれたシートだし、ま~乗りにくい。
筆記に対して実技試験には絶対の自信がありました。が、ある意味、難関の実技試験でした~
なぜかこんなどっかでくすねた様なバイクのレンタル料として500ペソを徴収される…
レシートが手書き…コレは君たちのふところ行きか( •᷄ὤ•᷅)
結局2日目も同じように窓口巡り…行列に何度も並び、5時間程で種目追加完了。
2日がかりの免許騒動でした。
Restrictions:1,2 コレでバイク(トライシケル)とクルマの運転が可能に。
2日目の費用とトータル
- メディカルチェック再取得 200ペソ
- 種目追加の申請費用 392ペソ
- 試験費用 100ペソ
- 試験用車両のレンタル 500ペソ
合計 約1200ペソ
初日の分も合わせると2種目で 約3500ペソ (約7400円)
この免許証の有効期限は2024年の誕生日。
約5年間有効と考えればまあ、こんなもんでしょうか?
他のLTO支局での2種目取得における昨今の現状。~フェイスブックの友達から聞いちゃいました~
上記の流れは私が実際に手続きした時の対応をまとめたモノです。
が、2種目取得の場合は実際には時と場所によりかなりの違いがあるようです。
FBのお友達からいただいた体験談をまとめました。
外免切り替えだと1種目しか取れないらしい…(車かバイクどちらか)
コレは過去には無かったようです。(普通に2種目外免切替できた)
ですが最近ではあちこちのLTOで『外免切替の同時2種目不可』が散見されるようです。
新規取得当日に種目追加はできないケースが多いです。
- 翌日、試験無しで種目追加した
- 翌日、試験を受けて(学科免除)で追加した(私のケース)
- 1か月経過しないと種目追加できなかった
- 学科、実技両方受験して種目追加した
- 実技試験をやってないLTOもあるらしい
と、対応がかなりまちまちでした。
2種目同時の取得ができない場合の手順としては
- まず2番ないし4番(普通4輪)の免許を外免切替で取得
- 翌日以降(LTOに要確認)にバイクの免許を種目追加
の流れがオススメ。バイクの方が4輪より種目追加での取得が楽だと思います。
プラスチックの運転免許証が即日発行
プラスチックの運転免許証が即日発行されれかどうかは地域によりまちまちのようです。
飲食店でもなんでもそうですが、フィリピンでは「品切れ」は当たり前の事。
カードがすぐ品切れになるそうです。
そういったストックをきっちりしているLTOは評判が良くなります。(ホントらしい。)
フィリピンは些細な事でも口コミが爆発的に広がりますからね…
プラのカードが発行されるまでは申請時に発行されるレシートが免許証の代わりになるそうです。
このレシートは「ID RELEASED」(すでにIDを配布済み)とスタンプがあるので免許証の効力はなさそうです。
動画で解説(約24分)
まとめ
ポイントとしては
- 現在は滞在可能期間1年以上のビザはどうやら必須
- ほんのちょっとタガログか英語が喋れないとダメかも?
- フィリピンでの外免切替による運転免許取得は年々、不正取得の道は狭まりつつあります。
取得時にはLTOで最新の情報を取得すべし - バイクとクルマの2種目取りたい場合はLTO本支局によって対応がまちまち。
試験が必要な場合も?免許を取るLTOで正確な情報を取得すべし - 免許証が即日発行されるかどうかは時の運?
カードのストックがちゃんとあるかどうかはフィリピン人の口コミが頼り。
と、いったところでしょうか?
私が現在まで使っていた『国際運転免許証』のハナシも書きたかったのですがまとめきれませんでした。
実はフィリピンでの国際運転免許の効力にはある隠された事実があります。
下記の記事も併せてお読みください。
Comment
私はダバオ市に来てから一年半です。
一年ぐらい前から楽しく拝見しています。
以前の投稿でマニラからダバオまで車の旅はとても参考になりました。
結婚ビザ(13a)の取得要領と、苦労話が有れば是非とも教えて頂きたいと思います。
ブログをいつもご覧いただきありがとうございます。
13aの取得は手続きの流れが長いのでどの様に記事にしようか悩んでいます…
ダバオ旅行の記事みたいに長期連載にしようかな…
また、私の場合は特殊なケースですので同じパターンで申請する方は少ないと思います。
苦労の絶えないストーリー満載になります(笑)
いずれは記事にしますのでお楽しみに。
以前にも書いたかもしれませんが、私は2017年10月30日にフィリピンに移り住んで、二か月ごとにツーリストビザの延長をしているだけで2018年4月22日にケソンシティーのLTO本部で一発で免許取得できましたよ。
香港の免許からの取得でしたが、まったく何のコネも使っていません。
多分地方のLTOでは未だに中央政府の通達を理解できていない役人が旧規定で運用してるだけじゃないでしょうか?しょっちゅう法の運用方法が変わるフィリピン役所あるあるやからね。
因みに今週頭に自分の免許に誤記があることがあることをきっかけで発覚しました。
申請時にちゃんとパスポートと香港の身分証と免許証を提示、コピーも渡しているのにも関わらずFirst NameとLast Nameが逆転して記載されてるんですよ。
まぁ、フィリピンではしょうがないあるあるなんでしょうけど、更新時には訂正してもらえるか不安でもありますね。
こんにちは。
以前kokiさんにケソンのハナシを聞いて、私もケソンのLTOに行こうか考えていました。
しかし日本大使館でも「1年以上のビザ」の件は説明ありましたよね?
中央が正しいのか地方が正しいのかはちょっと疑問です。
私はケソンLTOのスタッフの忖度または確認ミスではないかと思っています。
とにかくフィリピンの役所の下っ端スタッフは不勉強。中央だからと言って信用できません。
取得できてしまえば結果オーライなんですけどね(笑)
氏名が逆になるのはよくあるらしいですよ(笑)
そして訂正がめんどくさいのもフィリピンあるある…頑張ってくださいw